日本最長距離ステークス

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日本最長距離ステークス(にほんさいちょうきょりステークス)とはかつて中山競馬場で行われていた中央競馬準オープンクラス競走である。外回りを1周後、内回りを1周する[1]芝コースの4000メートル競走。

概要

施行当時の関東圏の中央競馬においては数少ない条件クラスの長距離戦であった[2]ハンデキャップ競走であったが出走馬は集まらず、多くの年は少頭数で行われた。

1974年の競走ではチャイナロック産駒のキクオーカンが4分15秒6のレコードタイムを記録した[3]が翌1975年は一転して調教タイムのような凡戦でレースそのものの存在に対する物議を醸すこととなり、同年を最後に廃止された。

本競走の廃止により、平地競走で最長距離である競走は同じく中山競馬場で行われているステイヤーズステークス(芝3600メートル)となる。なお中山競馬場では第二次世界大戦前にも中山四千米(当記事と同じ中山4000mコース)が施行されていた。

歴代優勝馬

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施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師
1968年12月22日 スズホマレ 牡4 森末之助
1969年12月21日 コンチネンタル 牡3 4:29.5 津田昭 野平富久
1970年12月20日 ウエルテン 牝4 野平富久
1971年5月2日 クリラック 牝5 4:23.3 野平祐二 吉野勇
1972年5月28日 マルノスター 牡5 二本柳俊夫
1973年3月4日 ヒロキャプテン 牡4 4:27.4 大崎昭一 久保田彦之
1974年3月3日 キクオーカン 牡6 4:15.6 加賀武見 阿部正太郎
1975年3月1日 ホワイトフォンテン 牡5 4:46.1 蛯沢誠治 大久保勝之
  • 優勝馬の馬齢は現表記。

脚注

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  1. 日本中央競馬会『競馬成績公報』1974年、p.520
  2. 大橋巨泉の著書『巨泉競馬界を斬る』(日刊スポーツ出版社、1977年)171ページでは、かつて「中下級ステイヤー」にとっての「唯一のチャンス」だった競走として本競走の名が挙げられている。
  3. 同馬はのちに第69回天皇賞にも参戦したが出走取り消し。