スクリーン
テンプレート:出典の明記 スクリーン(テンプレート:Lang-en-short)は、映写機やプロジェクターから投射される映像(映画など)を映し出す平面のこと。映写幕、銀幕、投射スクリーンともいう。映像を映し出す平面という意味から、コンピュータの表示画面をスクリーンと呼ぶこともある。
かつては映画作品のことを比喩的に「銀幕」と呼び、映画作品で著名な女優ともなると「銀幕のヒロイン」などと呼びならわした。「銀幕」の由来は、昔の映写幕は銀皮膜を塗っていたため、その名残から「銀幕」と呼ばれるようになった。
概要
テンプレート:Main2 スクリーン自体は、映写方法に合わせて大きく2つのタイプに分けられる。観客席の背後からスクリーンに向けて映写する場合に用いられるのが「フロントタイプスクリーン」で、別室からスクリーンの背面に向けて映写する場合(観客は、スクリーンを透過した映像を見ることになる)に用いられるのが「リアタイプ(リアプロジェクションともいう)スクリーン」である。
一概に映写用スクリーンといっても、滝の白濁した水煙に映像を投射するものから、建物の壁へと投射するもの、室内の壁、床、天井に投射するもの、専用のスクリーンでもそれぞれの特性にも拠り、様々なタイプのスクリーンが利用される。スライド映写機や家庭用8ミリ映画が一般的に使われていた時代では、家庭内で白いシーツなどを壁に貼り付けて簡易スクリーンとするなどの行為も見られたが、映画館など専門の施設や近年のホームシアターでは、より機能的なスクリーンも登場、利用されている。
派生的な用法
一方、映画館にある「観客席を備えて、映画を投射できるスクリーンを持つ部屋(講堂)」のことを「スクリーン」と呼ぶ場合もある。また、シネマコンプレックスのような複数のスクリーンを持つ映画館では、スクリーンの数を数える単位としても使われる。用例としては「あのシネコンは8スクリーンだ」となる。さらに、シネコンにおけるスクリーン数は、同時上映される映画作品の数の最大数も指しており、一度の来館で楽しめる作品数の選択肢の目安ともなる。ただし、シネコンの各々のスクリーンにおける座席数は、旧来の大ホールの映写空間を持つ劇場型映画館ほど多くないため、人気作品の上映では一つのスクリーンに観客が集中することもあり、施設全体の大きさからすると、より混雑し易い傾向がある。
関連項目
- プロジェクタ#スクリーン - プロジェクター、映写機向けのスクリーンの種類
- スクリーン・プロセス - 投射スクリーンを使った特殊効果撮影方法 (SFX)
- SCREEN (雑誌) - 日本の、外国映画専門の映画雑誌。