ヨモギ

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:生物分類表 ヨモギ(蓬、学名Artemisia indica var. maximowiczii[1][2])は、キク科多年草。 別名モチグサ(餅草)[3]、エモギ、サシモグサ、サセモグサ、サセモ、タレハグサ、モグサ、ヤキクサ、ヤイグサ[4]。 英語ではJapanese mugwortとも呼ばれるが英語のmugwortとは異なることがあるので注意が必要。

特徴

日本全国いたるところに自生し、[3]地下茎はやや横に這い、集団を作る。茎は立ち上がり、やや木質化する。葉は大きく裂け、裏面には白い毛を密生する。夏から秋にかけ、茎を高く伸ばし、目立たない花を咲かせる。

セイタカアワダチソウと同様に地下茎などから他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する。この現象をアレロパシー(他感作用、allelopathy)と言う。

利用

特有の香りがあり、につんだ新芽を茹で、おひたしや汁物の具、また草餅蓬餅)にして食べる。また、天ぷらにして食べることもできる。香りの主成分はシネオールツヨンβ-カリオフィレンボルネオールカンファー、脂肪油のパルミチン酸オレイン酸リノール酸ビタミンAビタミンB1ビタミンB2などである。

に使うもぐさ)は、葉を乾燥させ、裏側の綿毛を採取したものである。葉は、艾葉(がいよう)という生薬止血作用がある(なお、艾、艾葉には、ヨモギの他にヤマヨモギ(学名A. montana)も使われる)。

若い芽や、育ち始めた若い株は、干しておいたのちに煎じて飲むと、健胃、腹痛、下痢、貧血、冷え性などに効果がある。また、もう少し育ったものは、これも干しておき、風呂に入れると良い。腰痛を始め、痔にとても良い。

南西諸島にはニシヨモギ A. indica Willd. var. orientalis (Pamp.) Haraが自生し、沖縄方言では「フーチバー」と呼ばれる。これは沖縄料理沖縄そばの具やヤギ肉の臭み消しとして用いられる。この語は長崎弁など九州方言に見られる「フツ」、「フツッパ(フツの葉の意)」と同根であると考えられる。雑炊に入れた「ふーちばーじゅーしー」も著名な調理法である。 テンプレート:Gallery

道路工事にヨモギを使用する例としては、山や斜面を切り崩して道路を作った際に、雨水などで法面(のりめん)の表土が流出しないように成長の早い低木のアカシア(一般に見られるアカシアおよび、ハチミツのアカシアはニセアカシアのこと)や、草の種などを混ぜた土を吹きつける。ヨモギは成長が早く、多年草であるため、地上部が枯れても残った株が生きており、土壌の固定に適している。ただ、ヨモギの花粉はブタクサと同様に秋の花粉症のアレルゲンでもあり、人工的に多用するには問題点もある。

脚注

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関連項目

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外部リンク


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  1. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. Flora of Japan Database(日本植物誌データベース)
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite book p.470
  4. 植物名の由来 中村浩著 P98