乾燥帯
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テンプレート:ケッペンの気候区分図 乾燥帯(かんそうたい)とは無樹林気候のうち乾燥しすぎることが原因で植物が生育できない地域のことを指す。ケッペンの気候区分における気候帯Bで、低緯度から2番目に位置することを示す。
乾燥帯が最も分布するのは緯度20~30度付近の中緯度地帯、いわゆる亜熱帯地域の大陸西岸・内陸部である。これらの地域では亜熱帯高圧帯の勢力下にあるためである。
乾燥帯の定義
最暖月の平均気温が10℃以上であること(寒帯では無いこと)。年平均降水量が乾燥限界 <math>r</math>(mm)未満であること。乾燥限界<math>r</math>は年平均気温を<math>t</math>(℃)として、<math>r=20(t+x)</math>と定義される。
<math>x</math>は以下の降水パターンの条件によって決まる。
<math>x=14</math> | w(冬季乾燥/夏雨) | 最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多雨月降水量 |
<math>x=0</math> | s(夏季乾燥/冬雨) | 最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多雨月降水量かつ最少雨月降水量が30mm未満 |
<math>x=7</math> | f(年中湿潤/年平均降雨) | wでもsでもない |
気候区
上記の乾燥帯の定義から求めた乾燥限界 rにより次の2つに分けられる。
年平均気温が18℃以上ならBWh、BShとなり、18℃未満ならBWk、BSkとなる。
WとSは砂漠(テンプレート:De)とステップ(テンプレート:De)、hとkは暑い(テンプレート:De)と寒い(テンプレート:De)のドイツ語での頭文字である。