神の愛の宣教者会
神の愛の宣教者会(かみのあいのせんきょうしゃかい、別名ミッショナリースオブチャリティ(テンプレート:Lang-en))は、1950年10月7日に教皇庁(ローマ教皇庁)の認可を受けて設立されたカトリックの女子修道会。「もっとも貧しい人々のために働くこと」を使命とする。現在、133の国と地域で活動し、4500人以上の修道女がいる。
設立の経緯と活動
1946年9月10日、ロレト修道会のコルカタの聖マリア学院で裕福な子女たちを教えていたシスター・テレサ(後のマザー・テレサ)はコルカタからダージリンに向かう列車の中で、「もっとも貧しい人のために働くように」という神の招きを受ける体験をした。
1948年にローマ教皇から修道院を離れて暮らす許可を得ると、インド国内で医療訓練を終え、マザー・テレサは一人でコルカタの街に入った。そこで彼女は死に行く人々、誰からも見捨てられた人々の世話を始めたのである。そんな彼女のもとへやってきて、その活動を助けたのはかつての教え子たちであった。1950年10月7日に神の愛の宣教者修道女会は教皇庁の正式な認可を受けた。最初の死を待つ人々の家は彼女を含めた12人のシスター達によって始まった。
1965年のベネズエラを皮切りに、インド国外での活動を開始。日本やアメリカ合衆国を含め、全世界の国に活動が広がっている。1963年には男子修道会である神の愛の宣教者兄弟会も創立されている。
1990年にマザー・テレサは総長職の辞任を願っていたが、再任された。1997年3月13日、マザー・テレサの死の半年前に、シスター・ニルマラ・ジョシーが神の愛の宣教者会の新総長に選ばれた。創立者のマザー・テレサは1997年9月に87歳で亡くなった。なお、ニルマラは、「私達がマザーと呼ぶべき人はマザー・テレサただ一人である」という理由により、総長職を継いだ後もマザーを名乗ることはなく、現在に至るまでずっと「シスター」を名乗り続けている。
2007年9月5日には没後10年を記念し東京カテドラル聖マリア大聖堂でミサが行われ、500人を超える参拝者が訪れ祈りを捧げたほか、バチカン大使館より教皇大使と参事官も共同司式で参加した。[1]。
2010年8月26日にはマザー・テレサ生誕100周年を記念したミサ説教が東京カテドラル聖マリア大聖堂で行われた[2]。
所在地
神の愛の宣教者会は、世界各国に拠点を置いている。