タイ (音楽記号)
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タイ(テンプレート:Lang-en-short)は、楽譜に用いられる演奏記号のひとつで、継時的に連続する2つの同じ高さの音符を孤線によって結ぶことによって、ひとつの音符のようにつなげて演奏することを表す。
スラーと形状が同じであるが、次のような違いがある。
- スラーは異なる高さの音を結ぶことがある。
- スラーは3つ以上の連続する音符を結ぶことがあるが、タイは連続する2つである。3つ以上の音にタイを付けるには、音符の合間ごとにタイを付ける。
- スラーは音符全体と音符全体を結ぶが、タイは音符のたまとたまとを結ぶ。よって、
- スラーはぼうの方に書くことがあるが、タイはたまに書く。
- スラーは和音を1本の孤線で結ぶが、タイの場合には和音の構成音の各音ごとに孤線を用いる。
- 次の譜例で、赤はタイ、緑はスラーである。
- ファイル:タイとスラー001.png