キャリー
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テンプレート:Portal 『キャリー』(Carrie)は、スティーヴン・キングの小説。1974年、ダブルデイ社から刊行された。
キングの処女作。念動能力(テレキネシス)を持つ少女が、母親からの虐待と、クラスメイトのいじめによって精神不安定に陥り、その能力によって殺戮を起こし、町を破壊する物語である。
1976年、アメリカでブライアン・デ・パルマにより映画化された。
あらすじ
ユーイン・エレメンタリースクールに通う少女・キャリーは早くに父親を亡くし、狂信的な母親に育てられていた。暗い性格で、いつもおどおどしているキャリーはいじめっ子たちにとって格好の相手であった。
そんなある日、バレーボールの授業の後にシャワーを浴びていたキャリーは初潮を経験する。母親から性教育を受けていなかったキャリーはパニックに陥り、それをクラスメートのクリス達がはやしたてるが、担任教師・デジャルダンによって収束される。クリス達はキャリーをいじめた罰としてプロムに出席できなくなってしまい、キャリーを逆恨みする。一方、一緒にはやしたてたスーザンは罪滅ぼしとして、自分の幼馴染みであるトミーに、キャリーをプロムに連れて行くように頼むのだった。
母親はプロムに行くことを禁じるが、キャリーは「みんなに溶け込みたい」という意志を主張し、生まれて初めての反抗をする。自分で縫ったドレスを着こみ、希望と不安との入り混じった気持ちでプロムへと向かうキャリー。しかしクリスとクリスのボーイフレンドのビリーは、キャリーを笑いものにするためのある計画をたくらんでいた。
登場人物
- キャリエッタ・ホワイト
- 主人公で、通称「キャリー」。ユーイン・エレメンタリースクールの6年生。いじめを受けており、サイコパワー持ち。
- マーガレット・ホワイト
- キャリーの母。狂信者で、キャリーを汚れた子扱いする。
- スーザン・スネル
- ユーイン・エレメンタリースクールの6年生。才色兼備で気だても良い美少女。
- トミー・ロス
- ユーイン・エレメンタリースクールの6年生。スーザンの幼馴染みで、品行方正。キャリーとプロムでペアを組む。
- クリス・ハーゲンセン
- ユーイン・エレメンタリースクールの6年生。女子の中心的存在。スーザンと人気を二分する美少女で、キャリーをいじめる。
- ビリー・ノーラン
- ユーイン・エレメンタリースクールの6年生。クリスのボーイフレンド。
- ミス・デジャルダン
- キャリーのクラスの担任教師。
日本語訳
- 永井淳訳『キャリー』(1975年、新潮社/1985年、新潮文庫 ISBN 978-4102193044)
関連作品
- 映画
- キャリー (1976年の映画) - 1976年、アメリカ。ブライアン・デ・パルマ監督、シシー・スペイセク主演。
- The Rage: Carrie 2 - 1999年。アメリカ。1976年版の続編。
- Carrie - 2002年。アメリカ。テレビドラマのパイロット版として企画されたが、単発のテレビ映画として公開された。
- キャリー (2013年の映画) - 2013年、アメリカ。キンバリー・ピアース監督、クロエ・グレース・モレッツ主演。
- ミュージカル