グンゼタウンセンター つかしん

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グンゼタウンセンター つかしんは、日本兵庫県尼崎市塚口本町にあるショッピングセンター。一般に「つかしん」と呼ばれており、この名はかつての正式名称である。開業前の計画名「塚口新町開発発展都市」の略称でもある。

また、天然温泉施設の「湯の華廊」も当センター内に併設している。

概要

1985年セゾングループの創業者・堤清二が提唱した街づくりの理念を体現した都市郊外型施設「つかしん」として、グンゼ塚口工場の跡地にオープン。名称はコピーライター糸井重里により命名された。

現在はパティオを中心に、主に東西に別れて建つ南欧風のビルで構成されており、館内も尼崎市の姉妹都市・ドイツアウクスブルクの町並みをモチーフにした景観が特徴となっている。

なお、敷地の一部が伊丹市稲野町2丁目に属する市境という立地条件のため、同市の住民の利用も多い。

つかしん西武

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ひがしまち ロマンチック広場入口(夜景)
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カリヨンガーデン(2012年のリニューアル前、冬季のツリー設置時)

オープン当初は西武百貨店つかしん(塚新)店(以下「西武」)を核店舗に、地元や阪神間の小売店によるショッピングモール・レストラン街・映画館「シネマつかしん」[1]などで構成される複合商業施設であった。

敷地の中央付近には、開業当時としては珍しかった斜行式のエレベーターが2基設置されており、市街地や北方に広がる山々を眺望できることもあって、1時間待ちの行列ができることもあった。[2]

また、敷地内の北東部(現在平和堂の立地する場所)には西武グループプリンスホテルを建設する構想もあり、建設場所を示す看板が設置されていた(西武の撤退まで設置)。

しかし、関西地区の西武を運営する「西武百貨店関西」は許永中などの「闇の紳士」との関わりが取りざたされ、イメージに大きな傷が付くこととなる(後のイトマン事件へと発展)[3]。さらには市中南部の再開発の完成や、隣接する伊丹市に競合店の「ダイヤモンドシティ・テラス」(現在のイオンモール伊丹)がオープンしたこともあり、経営が軌道に乗ることはなかった。結果、西武百貨店関西の解散の原因にもなった。

2002年9月、西武は売り場面積を大幅に縮小し、ビルのテナントとして出店する形態に変更し、ビルは「リボン館」としてリニューアル。これにあわせて、コープこうべザ・ダイソーユニクロミドリ電化などが新たに入居した。[4]

その後、施設の西側で温泉が発掘されたこともあり(後述)、土地の所有者のグンゼによる施設全体の大幅改装を機に、2004年5月9日をもって西武は完全撤退した。

第1のリニューアル

西武の撤退に前後して発掘された温泉は、関西では最大級となる源泉掛け流しの大浴場『湯の華廊』として、2004年7月6日から営業を開始。グンゼスポーツやコープこうべといった従来の一部の施設や店舗も、引き続き営業を継続している。

しかし、建物の老朽化やテナントの撤退に伴う来客数の減少は改善されず、2005年5月にはリニューアル工事を開始。当時東側にあった地上2階・地下1階建ての「東駐車場」(23,000平方メートル)を解体し、地上5階・地下1階建ての新館「ひがしまち北館」を建設し、県内初出店となる平和堂アル・プラザ)が開業。従来のリボン館は「ひがしまち南館」と改称、マツモトキヨシなど100件を超える新規のテナントを迎えてスタイルを一新。2006年4月29日「グンゼタウンセンター つかしん」としてリニューアルオープンした。

また、永らくナムコ直営の遊園地「ナムコランド 西武つかしん店」であったリボン館の屋上にフットサルコート「SALUつかしん」がオープンした。[5]

なお、営業総面積はリニューアル工事前の約1.5倍(68,000平方メートル)となり、競合店のイオンモール伊丹より15,000平方メートルあまり上回っている。

第2のリニューアル

イオンモール伊丹とはコンセプトを差別化(外部リンクを参照)した結果、売上高は順調に推移し、2008年度には約251億円を計上した[6]。その傍ら、近隣には競合するショッピングセンターが立て続けにオープンし続けており、顧客の獲得競争が激化している。

これらに対応するため、前述のリニューアルで整備が行き届かなかった「にしまち」の居酒屋街「味の小路」を更地にし、2階建ての新たなビルを建設。「にしまち」の一部として、2012年10月20日に開業した。[7][8]

施設

営業時間

10時 - 22時

  • 物販・サービス 10時 - 21時
  • フードコート 10時 - 21時
  • レストラン 11時 - 22時
定休日

なし(臨時休業あり)

主な店舗

全ての店舗の一覧は、公式サイトを参照せよ。
ひがしまち・北館
フードコートA・I
にしまち
ひがしまち・南館

交通アクセス

脚注

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関連項目

競合する施設

外部リンク

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  1. 一般の映画館では既に上映期間が終了している作品を扱っていた。また、開業当初は美術展などを行う多目的ホールであった。
  2. ただし、末期には利用者が減り、電気代の節約などを理由に平日の運行を原則的に休止していた。
  3. つかしんの店外商課長は、許との絵画取引を巡りイトマン事件で名前が挙がる。
  4. ミドリ電化は、つかしんの北側に隣接するビルで塚口店(現在の「エディオン 塚口店」)として営業しているが、同ビルを改修のため一旦閉鎖し、リボン館の1テナントとして入居していた。元のビルでの営業再開後、つかしんには上新電機が入居した。
  5. ナムコランドは、リボン館となった後に3階へ移動。屋上は空床になり、一時期閉鎖されていた。これにより、斜行式エレベーターも運転休止状態となった。なお、ナムコランドはつかしんのリニューアルを機に撤退した。「SALUつかしん」のオープン後、斜行式エレベーターも1階・屋上間の直通で運転を再開した。
  6. 兵庫・尼崎の「つかしん」、24年にリニューアル ホームセンターなど誘致 産経新聞 2011年7月4日
  7. テンプレート:Cite news
  8. 「つかしん」10月20日リニューアルオープン MSN産経ニュース 2012年9月24日
  9. かつては近隣の各鉄道駅とのあいだを結ぶ複数の路線が運行されていたが、それぞれバス乗り場を確保することができないことを理由に、複数回の乗り場移転を経た後、廃止された。