スパイラル・アライヴ
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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『スパイラル・アライヴ』は、城平京原作、水野英多作画の漫画作品で、『スパイラル 〜推理の絆〜』の外伝的作品。
概要
時間軸上では『〜推理の絆〜』から約2~3年前の出来事。『月刊ガンガンWING』にて隔月連載されていたが、休載を経て『月刊少年ガンガン』2006年9月号より連載再開し、2008年6月号まで連載された。
『月刊ガンガンWING』連載時においては恋に暴走する一般人の少女、関口伊万里を主人公とし、ラブコメディを意識した作風だったが、『月刊少年ガンガン』における連載再開にあたって『〜推理の絆〜』に登場したブレード・チルドレン、浅月香介と高町亮子の2人に主人公が交代し、作風もラブコメ色は薄くなり、『〜推理の絆〜』と共通するサイコスリラーになった。
本編が終了してからの連載再開となったため、本編でのキャラクターも登場し、なおかつ、ストーリーの整合性をとっている。また、清隆の素顔での登場やブレード・チルドレンについての発言など、本編が終了したことにより、多くのネタバレが解除されている。本作のラストは本編の冒頭部分にそのまま繋がる。
登場人物
『〜推理の絆〜』のみ、あるいは両方に登場する登場人物はスパイラル 〜推理の絆〜の登場人物を参照
主要人物
- 関口 伊万里(せきぐち いまり)
- 本作の第一巻までの主人公で16歳の高校2年生。元気爆発少女で沢村に一目惚れ後猛アタックするがふられてしまう。雨苗を「あのくそあま」と呼ぶが唯一雨苗の無実を主張している。鳴海清隆が言うには、オルゴール連続殺人事件の鍵を握っているらしい。ピザまんが好き。
- よく「殺してやる!」と言っており、その度に沢村から「物騒だな」とつっこまれる(第1巻では主に殺人事件の犯人や雨苗に対して言っている)。雨苗との決闘の際にヌンチャクを使うなど、ヌンチャク派である。浅月香介とは折が合わない。
- 雨苗が香介にミカナギファイルを託して死んだところに空気を読まず登場し、雨苗を生き返らせ、結局沢村への恋路も実らせて本来の主人公としての面目を保った。
- 萌黄(もえき)
- 伊万里のクラスメイトで親友、良き相談相手。情報通。
- 茜(あかね)
- 伊万里のクラスメイトで親友、良き相談相手。少し控え目な性格。
オルゴール連続殺人事件の関係者
ブレード・チルドレンなども参照。 彼らも、神や悪魔の駒である。
- 沢村 史郎(さわむら しろう)
- 16歳。伊万里と同じ高校の1年7組に在籍していたが、春休み前に鳴海清隆を目指すため自主退学。また雨苗雪音と付き合っていたが、彼女が失踪した後はその所在も追っていた。そして雨苗を捕まえる。
- 昔、誘拐犯に人質とされたことがある(その犯人は雨苗と同じ黒く長い髪をしたハンターの女性で、ブレード・チルドレンを1人殺害していた)。その3時間後に鳴海清隆が現れた(沢村と清隆の初対面はこのときである)。このとき誘拐犯は清隆の登場とほぼ同時に自殺しており、この一件が彼の自主退学に関わっている。
- 雨苗 雪音(あまなえ ゆきね)
- 謎に包まれた人物。伊万里と同じ高校の2年3組に在籍していたが自主退学。当時中学3年生だったブレード・チルドレンを次々と殺害し、いずれも殺害現場に縁起の良くない曲のオルゴールを残している。後にこの曲は鳴海清隆が海外で唯一発売したCDのボーナストラックの曲『Where is my Green door?』(訳:『私の緑のドアは何処?』)だと判明。沢村史郎の恋人。沢村によって逮捕される。しかし、あまりにあっけなく逮捕されたため、何か裏があると思われる。趣味はオルゴール作りで、沢村からそれを聞いた伊万里が落胆したことがある。 7歳の時ブレードチルドレンに両親を殺された。その時自身も重傷を負った。3勢力の管理から外された13人のブレード・チルドレンの個人情報が載っている『ミカナギファイル』を遺産として相続し所持している(後に『ミカナギファイル』の居場所は雨苗の頭の中だけだと判明)。父親は外科医・母親は精神科医で『ブレード・チルドレン計画』のメディカル面で大きく携わっていた。一見すると上品なお嬢様だが、伊万里に河原で決闘を挑まれた際、バックドロップや背負い投げをかけ失神させたこともあった。その後、高町亮子の家に居候する。
- その正体は死んだとされていたブレード・チルドレンのシャーロット。洋風な名前だが極めて日本人らしい容姿で成長も早く、本物の雪音とよく似ていた事から体が弱かった雪音の遊び相手にと雨苗夫婦に引取られた。本物の雪音はシェフィールドの雨苗家襲撃の際に殺されていた。その後雨苗夫妻によって逃がされた。なお雨苗夫妻はその後、家族全員がシャーロットによって殺されたものだと偽装して自殺した。
- 本物の雨苗雪音は伊万里に酷似した性格をしており、容姿もどことなく似通った部分がある。
- 香介にミカナギファイルを託した後自ら心臓を止め死ぬつもりだったが伊万里の呼びかけと夢の中の雪音の指示で生き返り、現在は昏睡状態のまま入院中である。
- シェフィールド博士
- ハンターの中で有名な人物。雨苗夫妻と共にイザベル教授の門下生だった。
- 雨苗に強力な自白剤を打たせ『ミカナギファイル』の居場所を吐かせようとした。鳴海清隆に電話をし協力を要請している(しかし断られた)。
- 雨苗夫妻が御巫教授から『ミカナギファイル』を託されたことを知り、配下の者と雨苗家を襲撃するも返り討ちに遭い、自らも重傷を負った。
- シャ-ロット
- ブレード・チルドレンの一人。雨苗家に引き取られていた。
- 事件が起こる以前は雨苗と姉妹のように仲良しだった。なにかの弾みでスイッチが入り雨苗夫妻を刺殺し、雨苗にも瀕死の重傷を負わせた。その時雨苗の父親に首を折られ死亡した。11月生まれ。
- だがその死体は雨苗夫婦によって偽造された本物の雨苗雪音であり、本物のシャーロットと入れ替わった。
- 雨苗夫妻
- フルネーム不明。夫は外科医・妻は精神科医でシェフィールド同様、御巫教授の門下生だった。
- ブレード・チルドレン計画破綻後、罪滅ぼしと病弱な娘の遊び相手としてシャーロットを引き取り、我が子のように接していた。
- 御巫教授に『ミカナギファイル』を託されたことによりシェフィールドに狙われ、自宅襲撃時には予想だにしない反撃をシェフィールド一向に浴びせた。このとき、襲撃が予想時期と異なったために前もって娘たちを逃がすことができず、結果雪音をシェフィールドの部下に殺されてしまった。かろうじて息のあったシャーロットを守るために雪音との入れ替わりを行い、自らも命を絶った。
- 自分たちの死後も身を守れるように『ミカナギファイル』をシャーロットへ暗記させた。
- イザベル御巫(いざべる みかなぎ)
- 教授。学者にして『ミカナギファイル』の製作者。すでに自殺している。セイバー・ハンター・ウォッチャーのどの勢力も信用していなかった。ブレード・チルドレンを自ら管理しようとする目的で、『ミカナギファイル』を製作した。
- 松江 時子
- ブレード・チルドレンの一人だが、登場は死体の状態のみだった。オルゴール連続殺人事件の最初の被害者。『ミカナギファイル』に載っているブレード・チルドレンだと思われる。
既刊一覧
- 第1巻:ISBN 4757506740
- 第2巻:ISBN 4757519486
- 第3巻:ISBN 9784757521148
- 第4巻:ISBN 9784757522213
- 第5巻:ISBN 9784757523555
- 最終第5巻は、『~推理の絆~』最終第15巻以上に分厚い。