大原まり子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月21日 (月) 08:45時点におけるJuqipedia (トーク)による版 (外部リンク)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

大原 まり子(おおはら まりこ、1959年3月20日 - )は大阪府出身の日本小説家SF作家聖心女子大学文学部心理学科卒。夫はSF作家の岬兄悟神林長平とともに「SF作家第三世代」を代表する作家。

活動

デビュー以降、旺盛な執筆で女流のみならず日本のSF全体を牽引した。処女単行本は本格SFの背景を持った連作短編集であり、中島梓に賞賛された。その後同一の世界観を元にした作品がいくつか書かれた。本格SFの各シリーズを中心に、ジュブナイルや恋愛小説的な作品、ゲームやラジオドラマの原作、書評など幅広く活動。岡崎京子の漫画原作も担当した。英訳による日本文学アンソロジー『Monkey Brain Sushi』には村上春樹橋本治高橋源一郎らの作品とともに短編『Girl(原題: 少女)』が収録された。代表作に『ハイブリッド・チャイルド』『戦争を演じた神々たち』などがある。

略歴

作品

小説

  • 地球物語(1982年。火浦功・水見稜との共著。アニメ『地球物語 テレパス2500』原作)ハヤカワ文庫
  • 一人で歩いていった猫(1982年)ハヤカワ文庫 
  • 機械神アスラ(1983年)早川書房
  • 銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ(1984年)ハヤカワ文庫 
  • 銀河郵便は“愛”を運ぶ(1984年)徳間書店 のち文庫 
  • ミーカはミーカ トラブル・メーカー(1985年)集英社文庫コバルト 
  • 処女少女マンガ家の念力(1985年)角川ノベルズ のち文庫、ハヤカワ文庫   
  • 金色のミルクと白色(しろ)い時計(1986年)角川文庫 
  • 未来視たち(1986年)ハヤカワ文庫 
  • 石の刻シティ(1986年)徳間書店 のち文庫  
  • 青海豹(ブルーシール)の魔法の日曜日(1987年)角川文庫 
  • イル&クラムジー物語(1988年)徳間書店 のち文庫  
  • 電視される都市 読切連作SFファンタジー(1988年)双葉社 のち文庫  
  • スバル星人(1988年)角川文庫 
  • 物体Mはわたしの夢を見るか?(1988年)ソノラマ文庫 
  • メンタル・フィメール 女性型精神構造保持者(1988年)早川書房 のち文庫  
  • 銀河郵便は三度ベルを鳴らす(1988年)徳間書店、のち文庫 
  • やさしく殺して(1990年)徳間書店 
  • ハイブリッド・チャイルド(1990年)早川書房 のち文庫  
  • 未来の恋の物語(1991年)徳間書店 
  • エイリアン刑事(デカ)上・下(1991年)ソノラマノベルス のち文庫  
  • エイリアン刑事2(1992年)ソノラマノベルス のち文庫  
  • タイム・リーパー(1993年)早川書房 のち文庫  
  • 吸血鬼エフェメラ(1993年)早川書房 のち文庫  
  • 恐怖のカタチ(1993年)朝日ソノラマ のち文庫  
  • 戦争を演じた神々たち(1994年)アスペクト のちハヤカワ文庫  
  • オタクと三人の魔女(1995年)徳間書店 
  • アルカイック・ステイツ(1997年)早川書房 のち文庫  
  • 戦争を演じた神々たちII(1997年)アスキー・アスペクト 
  • みつめる女(1999年)広済堂文庫 
  • 戦争を演じた神々たち[全](2000年)
  • 超・恋・愛 恋愛短編集(2001年)光文社文庫 

エッセイ

  • ネットワーカーへの道 ソフトバンク出版事業部 1994

その他

外部リンク