小又峡
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小又峡(こまたきょう)は、秋田県北秋田市森吉にある渓谷。森吉ダム[1](太平湖)の上流にある小又川一帯を指し、全長約6km。手付かずの原生林が残る県の名勝で、無数の瀑布や淵が見られ、県下最後の秘境とも謳われる。特に三階滝はハイライトで、落差20m、三段に分かれて流れ落ちる急流が岩を噛む名所。太平湖 - 三階滝の間は散策道が設けられている。他に曲滝、化ノ滝、穴の滝などがあるが、いずれも探勝には本格的なトレッキングとなる。
古くから太平山は神霊が宿る聖地として知られ、小又峡はその最たる場所であった。特にマタギには「神の沢」と畏れられ、自ら近づくことはなかったという。そのため、近年になって、ようやく発見された滝や巨木が無数に存在する。
アクセス
太平湖まで車を利用し、太平湖を遊覧船で横断するのが一般的である。この遊覧船は湖上見物よりも渡船の要素が濃い。
公共交通利用の場合は、秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の阿仁前田駅(急行停車)より、遊覧船乗り場までタクシー利用。
この他、登山・沢登りの装備と経験によりルートがあるようであるが、危険を伴い一般的ではない。
脚注