“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986
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『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』(ギグス・ジャスト・ア・ヒーロー・ツアー 1986)は、日本のロックバンドであるBOØWYの1枚目のライブアルバム。
録音
- BOØWY初のライブアルバムで、1986年7月2日の初の日本武道館公演を収録したという事になっているが、実際に当日の日本武道館での演奏が収録されたのは、「PROLOGUE」(SE)、「BAD FEELING」、「ROUGE OF GRAY」、「IMAGE DOWN」、「JUST A HERO」の5曲にとどまっており、それ以外の曲は同ツアーの他会場での音源で、ボーカル・コーラスの一部差し替えやキーボードの音、観客の歓声等がオーバーダビングされている曲もある。これは「オーバーダビングをきちんと施すことによって、よりグレードの高い作品にしたい」というメンバーの希望からである。
- 「IMAGE DOWN」演奏中に氷室京介が言った「ライブハウス武道館へようこそ」というフレーズが有名。当初からメンバーの意向で武道館公演と同じ7月中での発売日が先に設定された為(但し製品の発売日表記は「H・8・22」(1986年8月22日)になっている)、予め収録曲も決定した上でライヴ翌日からスタジオでのオーバーダビングとミキシング作業が開始された。
- 発売時はCD、レコード、カセットの3形態で「合計」10万枚限定で発売され[1]、即完売した。
アートワーク
- 1986年のオリジナル盤は、LPサイズの5面開きの箱に音源とブックレット等が収納される特殊パッケージで、当時の通常価格(LP・カセットは2,800円、CDは3,200円)に対しLP・カセットは3,200円、CDは3,600円とそれぞれ400円増の価格設定がされた[2]。このパッケージは各媒体での色がそれぞれ異なっており(LPは緑色、カセットは赤色、CDは紫色。2012年に発売された『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986 NAKED』はLP盤の緑色の外箱の色のデザインがアルバムジャケットとして使用されている)が、中のアルバムカバー自体は共通のデザインが使われた。但し、1989年の再発盤は「BOØWY」のバンド名ロゴマークがオリジナル盤とは異なっている。
- 音的には、CDのみLP・カセットにある「ホンキー・トンキー・クレイジー」と「わがままジュリエット」の間のA・B面のフェイドアウト、フェードインがない。
リリース履歴
No. | 日付 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1986年7月31日 | 東芝EMI/イーストワールド | LP CD CT |
T32-1095 CA36-1279 ZH32-1712 |
- | 10万枚限定 |
2 | 1989年12月24日 | 東芝EMI/イーストワールド | CD CT |
TOCT-5610 TOTT-5610 |
1位 | |
3 | 1991年12月24日 | 東芝EMI/イーストワールド | CD | TOCT-6394 | 2位 | CD-BOX『BOØWY COMPLETE LIMITED EDITION』収録 |
4 | 1993年3月3日 | 東芝EMI/イーストワールド | CD | TOCT-6394 | 3位 | CD-BOX『BOØWY COMPLETE REQUIRED EDITION』収録 |
5 | 2002年3月29日 | 東芝EMI/イーストワールド | CD | TOCT-24794 | 14位 | CD-BOX『BOØWY COMPLETE 21st CENTURY 20th ANNIVERSARY EDITION』収録 20ビット・デジタルリマスター盤 |
6 | 2005年2月16日 | 東芝EMI/イーストワールド | CD | TOCT-25612 | - | 24ビット・デジタル・リマスター盤 |
7 | 2012年12月24日 | EMIミュージック・ジャパン/イーストワールド | Blu-spec CD2 | TOCT-98003 | 90位 |
収録曲
A面
- PROLOGUE (3:31)
- BAD FEELING (5:03)
- 1986年7月2日の日本武道館公演(東京都)より。キーボードがオーバーダビングされている。
- ROUGE OF GRAY (2:38)
- 1986年7月2日の日本武道館公演(東京都)より。
- BLUE VACATION (3:05)
- 録音日不明。
- JUSTY (3:40)
- 録音日不明。
- BABY ACTION (3:05)
- 録音日不明。
- ホンキー・トンキー・クレイジー - HONKEY TONKEY CRAZY (4:31)
- 録音日不明。オリジナル・シングルでの英語表記は「HONKY TONKY CRAZY」となっている。キーボードがオーバーダビングされている。
B面
- わがままジュリエット - WAGAMAMA JULIET (4:46)
- 1986年5月1日の高崎市文化会館公演(群馬県)より。ビデオ『BOØWY VIDEO』収録のものをリミックスしている。
- DREAMIN' (3:53)
- 録音日不明。キーボードがオーバーダビングされている。
- IMAGE DOWN (3:48)
- NO.NEW YORK (4:05)
- 1986年5月25日の大阪厚生年金会館公演(大阪府)より。キーボードがオーバーダビングされている。
- JUST A HERO (7:11)
- 1986年7月2日の日本武道館公演(東京都)より。キーボードがオーバーダビングされていて、ボーカルとコーラスの一部が差し替えられている。
スタッフ・クレジット
BOØWY
スタッフ
- 糟谷銑司(ユイ・ロック・プロジェクト) - プロデューサー
- 子安次郎(東芝EMI) - ディレクター
- 土屋浩(ユイ・ロック・プロジェクト) - マネージャー
- マイケル・ツィマリング - レコーディング・エンジニア
- 岡崎ヨシオ - マスタリング・エンジニア
- 森山朝雄(ユイ・ステージ・サービス) - PAエンジニア
- 北山幸弘(ユイ・ステージ・サービス) - PAモニター
- KOHSHIRO TONOMURA (2001 CREATE) - ステージ・ディレクター
- KOHJI SASAKI (Lighting Version) - ライティング・デザイン、オペレート
- BOØWY & ALL STAFF - ステージ・デザイン
- 俳優座 - ステージ・プロデュース
- 武永竜二(Gramme's) - コスチューム
- 早川タケジ - コスチューム
- カッツ三宅 (JC・DIF 5008) - アート・ディレクション、デザイン
- 加藤正憲 - 写真撮影
- YUKIKO KOBAYASHI (Tracy Studio) - スタイリスト
脚注
テンプレート:オリコン週間アルバムチャート第1位 1990年- 元の位置に戻る ↑ その大半はレコードで、特に1986年当時まだ一般的でなかったCDはプレス枚数が少ない。
- 元の位置に戻る ↑ 5面開きパッケージはエルヴィス・コステロの『アームド・フォーセズ』のイギリス盤がイメージとしてあったと思われる。