マウリシオ・ショーグン

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マウリシオ・"ショーグン"・フアMauricio "Shogun" Rua、男性、1981年11月25日 - )は、ブラジル総合格闘家パラナ州クリチバ出身。ユニバーシダデ・ダ・ルタ/キングスMMA所属。ブラジリアン柔術黒帯。元UFC世界ライトヘビー級王者。PRIDE GRANDPRIX 2005優勝。

卓越したムエタイ技術とシュートボクセ・アカデミー仕込みの強烈なラッシュ力、無尽蔵のスタミナで休むことなく攻め続ける。さらに関節技も得意としている。倒れた相手の顔面を踏みつける必殺技を持ち、「踏みつけ大将軍」の異名を持つ。

かつての同門ヴァンダレイ・シウバがPRIDE王者であった時に「俺よりもショーグンの方が強い」と言わしめた強さを誇る。

総合格闘家のムリーロ・ニンジャは実兄。

来歴

兄ニンジャの影響で16歳から格闘技を始めた。格闘家になる前はモデルをしていた[1]

2002年にブラジルの総合格闘技大会Meca World Vale Tudoでグレイシー・バッハのカポエイラを相手にプロデビュー。アグレッシブなラッシュでKO勝利。同大会では3連勝し、エヴァンゲリスタ・サイボーグに打撃で追込まれるも逆転KOで勝利している。2003年9月6日には出場予定であった小路晃に変わりIFCライトヘビー級トーナメントに出場、1回戦の対戦相手の予定はパウロ・フィリォだったが、パウロが大会に現れず、代打で出場したムンジアル覇者のエリック・ヴァンダレイに立技でも寝技でも果敢に攻め勝利する。準決勝では優勝したレナート・ババルに経験の差で敗れ、キャリア初黒星を喫した。

PRIDE

2003年10月5日、先に日本で活躍していた兄ムリーロ・ニンジャに続いてPRIDEデビューし、PRIDE 武士道小路晃と対戦。ベテラン小路の寝技に持ち込まれるシーンもあったものの、最後は得意の打撃で押し切りKO勝ち。

小路戦を含めて日本人4連戦を全勝し、シウバの如く「日本人キラー」ぶりを発揮。

2005年4月23日、PRIDE GRANDPRIX 2005 開幕戦で前GP準優勝の強豪クイントン・"ランペイジ"・ジャクソンと対戦、強烈な膝蹴りでジャクソンの肋骨骨折に追い込み、さらに猛打を浴びせKO勝ち。兄のニンジャに判定勝ちしていたジャクソンにリベンジした。

2005年6月26日の2回戦では、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラと対戦。得意の踏みつけをホジェリオの長い脚で阻止されスタンドでも劣勢に立たされるも、テイクダウンと強烈なパウンドを駆使して判定勝ち。お互いの打投極が発揮され、激闘となったこの試合は、同年のPRIDEオフィシャルウェブサイトの年間ベストバウト投票にて3位に選ばれた。

2005年8月28日、準決勝アリスター・オーフレイムとの新鋭対決を1RTKO勝ちで制し、アリスターを病院送りに追い込んだ。決勝では兄弟子ヴァンダレイ・シウバを破ったヒカルド・アローナと対戦。1R2分53秒踏みつけからのパウンドでKO勝利。23歳でPRIDEミドル級GPを制した。このヒカルド・アローナ戦で、オモプラッタを仕掛けたことが評価され、ブラジリアン柔術の黒帯を授与されている。

2006年2月27日、PRIDE.31マーク・コールマンと対戦、タックルを受けた際に受身を取りそこね、肘を脱臼し49秒で敗TKO負けを喫した。

2006年9月10日、PRIDE 無差別級グランプリ 2006 決勝戦のワンマッチで半年振りに復帰。ザ・スネークと対戦し、スタンドでは長いリーチに苦しめられるが、グラウンドでの踏みつけでKO勝ち。

2006年10月21日、PRIDE初の海外開催となったPRIDE.32ケビン・ランデルマンと対戦。テイクダウンを奪われるも、粘り強く足関節を狙い、膝十字固めで一本勝ち。

2007年2月24日、PRIDE.33アリスター・オーフレイムと再戦。猪木アリ状態からのパウンドで失神TKO勝ち。

2007年9月1日、理学療法士の女性と結婚。

UFC

2007年9月22日、UFC初参戦となったUFC 76フォレスト・グリフィンと対戦し、序盤は試合を優位に進めるも、徐々に失速。3R終了間際にチョークスリーパーで一本負けを喫した。

2007年10月3日、UFC 76以前の練習で断裂していた左膝前十字靭帯の手術を行った。

2007年12月、シュートボクセ・アカデミーを離脱し、ムリーロ・ニンジャアンドレ・ジダらと共に新チーム「ユニバーシダデ・ダ・ルタ」を結成した[2]

2008年6月7日のUFC 85チャック・リデルとの対戦が予定されていたが、手術した左膝前十字靭帯を再び痛めてしまい、欠場となった[3]

2009年1月17日、UFC 93で1年4か月ぶりとなる復帰戦でマーク・コールマンと対戦し、右アッパーでTKO勝ちを収め[4]、PRIDE時代のリベンジを果たすと共にファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。しかし、全盛期を過ぎて衰えたコールマン相手にテイクダウンを奪われ、スタミナ切れをおこした末の勝利とあってファンや専門家からは酷評される事となった。

2009年4月18日、UFC 97チャック・リデルにパウンドでTKO勝ちし[5]、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年10月24日、UFC 104でUFC世界ライトヘビー級王者リョート・マチダに挑戦し、3者とも47-48という僅差の判定負けで王座獲得ならず[6]

物議を醸した前回の判定結果を踏まえて2010年5月8日、UFC 113にてリョート・マチダとの再戦が実現。右クロスカウンターでダウンを奪い、追撃のパウンドで1RKO勝ちを収めてUFC世界ライトヘビー級王座を獲得した[7]

2011年3月19日、UFC 128のUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチでジョン・ジョーンズと対戦し、3RTKO負けを喫して王座から陥落した[8]

2011年11月19日、UFC 139ダン・ヘンダーソンと対戦。5Rに渡る死闘を繰り広げた末に判定負けを喫した。この試合でファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。

2012年12月8日、UFC on FOX 5アレクサンダー・グスタフソンと対戦し、大差の判定負け。

2013年8月17日、UFC Fight Night 26チェール・ソネンと対戦。グラウンドで圧倒され、1R終了間際にギロチンチョークで一本負け。

2013年12月6日、UFC Fight Night 33ジェイムズ・テフナと対戦し、左フックでKO勝ち。ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2014年3月23日、UFC Fight Night: Shogun vs. Henderson 2ダン・ヘンダーソンと再戦し、パウンドでTKO負け。

人物

  • 兄弟は兄ムリーロ・ニンジャの他に弟がいる。弟のニックネームはショーリン(少林)。
  • 日本の雑誌(格闘技通信)のインタビューを受けるまで、将軍が忍者より上位であることを知らなかった。

戦績

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獲得タイトル

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. マウリシオ・フア UFC公式サイト
  2. SHOGUN KEEPING NEW FIGHT TEAM IN BRAZIL MMAWEEKLY 2008年1月11日
  3. [UFC]6.7 ロンドン:ショーグンの怪我再発でリデル戦は中止 BoutReview 2008年3月5日
  4. 【UFC93】ショーグン&コールマンにかつての面影見られず MMAPLANET 2009年1月18日
  5. 【UFC97】完敗した落日のリデル、引退勧告には… MMAPLANET 2009年4月19日
  6. 【UFC104】リョートが防衛成功、判定にはブーイングも MMAPLANET 2009年10月25日
  7. 【UFC113】リョートを撃破、ショーグンが完全なる王座戴冠 MMAPLANET 2010年5月9日
  8. 【UFC128】ジョーンズ、衝撃的な強さで王座奪取に成功!! MMAPLANET 2011年3月20日