じん性
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じん性(靭性、じんせい、toughness または fracture toughness)は、物質破壊に対する仕事量(エネルギー)を指す用語である。破壊力学の進展により応力(つまり力)との関連を見出すことに成功し現在では亀裂の進展抵抗を表す技術用語。以前から「ねばさ」とも呼ばれている。
「靭」の文字は現在常用漢字に含まれておらず、「じん性」と表記されるケースもある。
靭性の小さいことをマイナスのイメージを持つぜい性、靭性の高いことをプラスのイメージで持つ延性という用語で表現することもあるが、両方とも元を辿れば靭性の程度による場合が多い。
比較的大きい靭性値をもつ材料(金属・合成樹脂)では衝撃試験(シャルピー衝撃試験、アイゾット衝撃試験など)の数値で評価する。あらかじめ、衝撃による破壊の起点となる切り欠きをいれて、破壊のしやすさを評価するのが、両試験法である。抗折力(曲げ)試験も靭性の評価試験法と見なすことが出来る場合が多い。
ぜい性材料では、圧子の押し込みによる方法などで、破壊靭性を評価するが、基本的にはCT試験片というASTMの規格のものを用いる。
関連項目
外部リンク
- ニューガラスフォーラム(ガラス物性測定方法集)