東京港トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年6月8日 (日) 03:29時点におけるCommonsDelinker (トーク)による版 ("Tokyo-ko_tunnel,Shinagawa-ward,Tokyo,Japan_.jpg" を "Tokyo-ko_tunnel,Shinagawa-ward,Tokyo,Japan.jpg" に差し替え(Steinsplitterによる。理由:Robot: Removing space(s) before file extension))
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Ja Urban Expwy Sign テンプレート:Ja Route Sign

東京港トンネル(とうきょうこうトンネル)は、東京都品川区にある都市計画道路東京湾岸道路海底トンネル。現在は首都高速道路湾岸線大井出入口 - 臨海副都心出入口間)のトンネルとして供用されている。また、湾岸線の両側に国道357号のトンネルとして整備する事業が行われている。

概要

東京港トンネルの概要
諸元 自動車専用部 一般道路部
道路名 首都高速湾岸線 国道357号
幅員 100m
全長 1,325m 1,470m
工法 沈埋工法 シールド工法
道路規格 第二種第一級 第三種第一級
車線数 6車線(片側3車線) 4車線(片側2車線)
設計速度 80km/h
規制速度 70km/h -

1970年に、品川区大井埠頭と東京湾埋立地13号地を結ぶ海底トンネルとして計画された。当時は13号地は埋立・開発事業の途上であり、自動車専用の沈埋トンネルとして計画され、1976年に開通した(このトンネルを含む大井出入口 - 13号地出入口(当時)間は首都高速湾岸線で最初の開通区間でもある)。

平面線形としてはほぼ直線であるが、縦断線形が海底部に向かって下り、地上部に向かって上りとなっているため、下り勾配での加速傾向・上り勾配での減速傾向があり、ETC普及前においては大井本線料金所に起因する渋滞や事故が発生しやすかった。

海底トンネルのため、タンクローリーといった危険物積載車両は通行出来ない。また、トンネル内では車線変更が禁止である。

2004年に発生した死亡事故の対策として2005年には照明を増やす安全対策工事を行っている。

一般部建設計画

東京港トンネル開通以後、13号地において東京臨海副都心計画が策定され実施される中で交通量が急増、前後の国道357号を走行する車両もこの区間だけは首都高速湾岸線の東京港トンネルを通過しなければならない事から、首都高速湾岸線におけるボトルネック区間となっていた。

この状況を改善するため、国土交通省川崎国道事務所を事業主とし、現在の首都高速湾岸線東京港トンネルに並行する形で一般道路部(国道357号東京港トンネル)整備が2002年に新規事業化された。計画では首都高速湾岸線の両側にトンネルを建設する計画であり、沈埋トンネルである首都高速湾岸線より深い位置に建設されるため全長がやや長い1,470mである。

このうち西行きトンネル(羽田空港方面)に関しては2010年11月15日に設計・施工一括発注方式による総合評価方式入札が行われ、鹿島建設大林組JVが落札した。同JVによる詳細設計を経てシールドマシンでの掘削を開始し、約10カ月間かけて2013年10月に貫通した[1]。この西行きトンネルについては掘削および2次覆工を2013年度中に完成させ、設備工事等をした上で2015年度内の開通を目指すとしている[1]

また東行きトンネル(お台場方面)については、2013年度内の工事発注が予定されている[1]

歴史

  • 1970年 - 東京湾岸道路のトンネルとして一般部、専用部ともに都市計画決定
  • 1976年8月12日 - 専用部が供用開始。同時開通した首都高速湾岸線大井出入口 - 13号地出入口(当時)の一部となる
  • 2002年 - 一般部が新規事業化
  • 2008年 - 一般部の工法がシールド工法に決定

首都高速湾岸線
(003B)大井出入口 - 東京港トンネル - (004)臨海副都心出入口

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Asbox
  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite news