内外情勢の回顧と展望
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内外情勢の回顧と展望(ないがいじょうせいのかいことてんぼう)は、法務省の外局である公安調査庁が毎年12月に発表している、国内外の治安情勢をまとめた報告書である。
公安調査庁
概要
秘密情報を盛り込むわけにはいかないためか、いささか面白みに欠ける内容となっているものの、日本が抱える治安・安全保障上の問題について、国民に警鐘を鳴らすという目的を持っている。また、公安調査庁の活動については、その性質上、詳細が明らかにされることはないが、報告対象となっている事象から、その活動範囲を伺うことができる。
平成25年12月に公表された「内外情勢の回顧と展望」では、国外情勢としては、北朝鮮、中国、ロシア、国際テロ、対日有害活動などが取り上げられており、国内情勢としては、オウム真理教(アーレフ)や過激派などが取り上げられている。
また、公安調査庁は、2年に一度、「国際テロリズム要覧」と呼ばれる資料を発表しているが、これは国際テロ問題をまとめた日本政府機関で唯一の資料とされ、研究者からも評価が高い。「回顧と展望」、「国際テロリズム要覧」ともに書店での販売はされていないが、「回顧と展望」については、公安調査庁ウェブサイトから入手できる。
似たような名称の報告書に、外務省が公表している「国際情勢の回顧と展望」や警察庁警備局の「治安の回顧と展望」がある。
関連項目
外部リンク
- 回顧と展望 - 公安調査庁