カジカ (漫画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『カジカ』は、鳥山明による日本の少年漫画作品。
あらすじ
幼い頃、遊び半分でキツネのギギを殺した少年・カジカは、その代償としてギギから呪いを受ける。「呪いを解くには、千の命を救わなければならない。」と、死んで魂となったギギからそう教えられたカジカは、仕方なく旅に出た。
それから5年、呪いが解けるまであと10の命というところまできたカジカは、ギャングに襲われている少女・ハヤを助ける。彼女はロンロン島の研究所から絶滅寸前の竜の卵を盗み出したギャング・ギバチ一味から竜の卵を盗み返したプロの泥棒だった。彼女にその強さを買われたカジカは、絶滅寸前の竜の卵を預かり、卵を狙う悪党から卵を護りながらロンロン島を目指すことになる。
登場人物
- カジカ
- 本作品の主人公。不思議な力を持つカワ族の出身。幼い時はどうしようもない悪童で、罪の無いキツネ「ギギ」を殺したことから、ギギに呪われてキツネの尻尾と耳を持つ身体となった。その結果、自身が持っていた驚異的な力は失ったが、代わりに鼻と耳が狐並みによくなった。生き物を1000匹助けると呪いが解けるため、生き物を助けながら旅をしている。お金がなくなると賞金首を捕まえて旅費を稼いでいるため、世界の一流賞金稼ぎカタログに超A級賞金稼ぎとして記載されている。あっけらかんとした性格の持ち主で、ギギの教育もあって人がいい。大食漢。
- ギギ
- カジカに殺されたキツネの魂。カジカに人としての基本道徳から教えた育ての親でもある。カジカの旅に同行する。カジカが1000匹の生き物を助けたとき、狐の姿に戻ることができる。不可思議な術を修めるほど長い時を生きているためか、やや説教臭いがカジカへの信頼は強い。
- ハヤ
- お金が大好きな泥棒の少女。そこそこ腕は立つが責任感が無く、非常に利己的だが、仕事を押し付けたカジカの身を心配する程度には、小市民。本作唯一の女性キャラクターだが、いわゆるヒロイン的な要素・活躍は皆無。
- イサザ
- あらゆる仕事を請け負う、世界一の仕事屋かつ殺し屋。自信家で尊大な態度をとることから、敵も多い。カジカ同様カワ族の出身だが、父親がリーバ人だったため、幼少時に母親と共に追放された。カジカ同様不思議な術が使える。冷徹な人物だが、自分に近い存在であるカジカに興味を持つ。非常に希少な飛行機の所有者でもある。
- ドンコ
- 小柄な情報屋。金に汚い性格の持ち主だが、意外に人のいいところもある。戦闘力は皆無だが、抜け目のなさと飛行機も追いつけないほどの足の速さを武器として立ちまわる。また飛行機への憧れが非常に強く、内部構造などにも詳しいほか、道具さえあれば修理が可能。
- ギバチ
- ギャングのボス。自己中心的で役に立たない部下は即座に殺す、悪党の中の悪党。究極の力を手に入れるために竜の卵を狙っている。おネエ言葉で話すほか、カジカの写真を見て好みというなど、オカマっぽさがある。
用語
- 竜
- 二足歩行する爬虫類のような有翼生物。ロンロン島に生息していた絶滅危惧種だったが、最後の2頭が大嵐で死んでしまったため、カジカの預かった卵が最後の一頭ということになる。その子供の血は、飲んだものに絶大な力を与えるといわれているため、ギバチ一味に狙われている。体色は単行本表紙を見る限り、茶色と白。基本的には蟲(イモムシなど)しか食さないらしい。成熟した個体は不明だが、幼少期は好奇心旺盛なほか甘えん坊な面が見られる。その血液に宿る力の通り、竜という生物自体も凄まじいポテンシャルを秘めている。
- カワ族
- カジカとイサザの出身の民族。不思議な力を使えるものが多数存在したが、火山の噴火に巻き込まれて死に絶えた。ネイティヴアメリカンのような意匠の衣服・テントを有するほか、よそ者やその混血に対しては冷たい閉鎖的な民族でもある。
- リーバ人
- イサザのもう一つの出身民族。詳細は不明だが、その血を引くイサザはカワ族から母親とともに追放された。
- 悪玉
- 人の持つ悪い心で、カジカは人の後首部に手を当てることでそれを吐き出させて、悪人を善人に変えることができる。悪玉に触れた人間はその悪に感染してしまうらしく、作中に登場する悪玉の大半は、吐き出された後に消し去られた。
- 鷲風(しゅうふう)
- カジカとイサザが使用する技。掌から目視できない衝撃波を放ち、離れた相手を攻撃できる。このほかにもいくつかの術が登場するが、名前のある術はこれのみとなっている。
- 呪い
- カジカにかけられている呪い。後述のように、狐の尻尾と耳が生えるほか、本来持つ力を押さえられてしまう。代わりに、嗅覚・聴覚が狐並みになる。この呪いを解くためには1000の命を救わなくてはいけないほか、途中で何らかの生物を殺してしまうとカウントが減ってしまう模様(そのため、野宿の際に動物を狩って食事にすることが出来ない)。なお、この呪いをかけた当人であるギギでも、任意で呪いを解くことは不可能。
副題
- 呪われたカジカ
- ギバチの野望
- カジカとイサザ
- 第3の男
- イサザの実力
- ドンコの作戦
- カジカのショック
- ギバチのドラゴンパワー
- 解けるか!?呪い
- 決闘!カジカ対ギバチ
- カジカの迷い
- やさしいカジカ
書誌情報
- 鳥山明 『カジカ』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉1999年1月8日発売[集 1]、ISBN 4-08-872658-8
脚注
テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist 以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。 テンプレート:Reflistテンプレート:Asbox
テンプレート:Link GA
引用エラー: 「集」という名前のグループの <ref>
タグがありますが、対応する <references group="集"/>
タグが見つからない、または閉じる </ref>
タグがありません