シアン (色)
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シアン(cyan)は、色のひとつで、青緑に近い鮮やかな水色。寒色のひとつ。 色の三原色のひとつである。 シアンとは古代ギリシア語で「暗い青」を意味するcyanosという単語から派生している。青写真(cyanotype)、チアノーゼ(cyanosis)などと同様の語源を持つ言葉である。 藍緑色(らんりょくしょく)が同じ色をさすことがあるが、藍緑色と表記した場合にはアクアマリンを表すのが一般的である。
物体色としてのシアン
印刷技術におけるシアン
シアンは色料の三原色(絵具の三原色)のひとつであり、カラー印刷でのインク・トナーに使われる。 通常、マゼンタ(magenta)・イエロー(yellow)・ブラック(black)と共に使われるため、 CMYKと呼ばれる[1]。 印刷技術における専門用語になりつつあるが、この意味ではアオまたはアイと呼ぶことも多い。 ちなみにCMYK値で表すと
C=100 M=0 Y=0 K=0
となる。
マゼンタと区別する目的でorange red(橙赤)とも言われる、光の三原色のひとつとしての赤(primary red)の補色で、シアン色の物体(顔料等)はL錐体が反応する波長を多く吸収する。
JIS規格におけるシアン
日本工業規格(JIS)でもシアンを色名として採用している。これは印刷用の原色としてのシアンとほぼ同じ色合いである。
光源色としてのシアン
テンプレート:Infobox webcolor 光の三原色である青(#0000FF)と緑(#00FF00)を一対一の割合で混合した色に該当し、RGB値では
( R, G, B ) = ( 0, 255, 255 )
で表される。ウェブカラーでCyanを指定すると、#00FFFFと同等に扱われる。 これは、aquaと指定したものと同じ色である。
色合いとしてはかなり青緑に近い青で、赤の補色である。シアンは青に比して緑が少ない傾向にある。この点に注目すると赤の反対色は概ね水色に近い青緑色といった色相であると言える。
近似色
参考文献
- 近江源太郎・監修 『色々な色』 光琳社出版 1996年 ISBN 4771302324
- 清野恒介・島森功 『色名事典』 新紀元社、2005年7月。ISBN 4-7753-0384-8。
- 永田泰弘・監修 『新版 色の手帖』 小学館 2002年 ISBN 4095040025
- 福田邦夫・著 『色の名前はどこからきたか』 青娥書房 1999年 ISBN 4790601803
- 福田邦夫・著 『色の名前507』主婦の友社 2006年 ISBN 4072485403
- 藤井健三・監修 『京の色事典330』 平凡社 2004年 ISBN 4582634125
関連項目
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な | に | ぬ | ね | の | わ | JIS慣用色名 |
脚注
- ↑ KはKey PlateのKである。blacKのKと混同しないこと。