標準状態
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テンプレート:出典の明記 標準状態(ひょうじゅんじょうたい)とは、物理学、化学や工学などの分野で、測定する平衡状態に依存する熱力学的な状態量を比較するときに基準とする状態である。一般的には気体の標準状態のことを指すことが多い。
圧力
標準状態を定める為に、一般には圧力を標準状態圧力(テンプレート:En, ssp)に等しく設定される。しばしば標準状態圧力における量であることを表す為に°を付けて表される[1]。 現在の標準状態圧力は テンプレート:Indent である[2]。 なお、1997年より前には標準状態圧力は テンプレート:Indent であった。
温度
標準状態には圧力と共に温度が指定される。 標準状態には基準とする温度の選択によりSATPとSTPがある。 標準状態圧力で、基準の温度をセ氏25度(298.15ケルビン)とするものをSATP(標準環境温度と圧力、テンプレート:En)と定義し、基準の温度をセ氏0度(273.15ケルビン)とするものをSTP(標準温度と圧力、テンプレート:En)と定義される。 温度は右下の添え字で示される[1]。 気体の標準状態としては、現在は主にSATPが使われる。
体積
1モルの理想気体の体積は、SATPでは24.8リットル、STPでは22.7リットル(1997年より前は22.4リットル)である。
体積を標準状態において測った場合、そのことを明示するために単位を m3N (ノルマル立米)とすることがある[3]。