ループ麒麟獅子
ループ麒麟獅子(ループきりんじし)とは、鳥取県鳥取市で運行されている観光スポット周遊バス。1998年7月から運行を開始しており、名称は因幡地方に伝わる麒麟獅子にちなんだものである。運行は、日本交通、日ノ丸自動車に委託されている。
概要
かつて鳥取市内には観光地と観光地の間を結ぶ路線バスが存在せず、観光客が移動するには非常に手間がかかるものとなっていた。これを解消し利便性の向上を図るため、鳥取観光コンベンション協会が中心となって、市内の観光スポットを回る周遊バスの運行を開始した。
運行を開始して以降、利用客は順調に増加していったものの、市内の道路渋滞など様々な要因により、2001年度(平成13年度)以降は伸び悩んでいる。このため、2005年(平成17年)11月1日から運行系統の変更が実施され、土曜・休日及び7月20日 - 8月31日のみの運行となった。
現在は、鳥取駅を起点とする鳥取砂丘・鳥取港(賀露港)の循環コース(Aコース(左回り)・Bコース(右回り))の2ルートが運行されている。
沿革
- 1998年(平成10年)7月 - 運行開始。
- 2001年(平成13年)4月 - 砂丘線の平日運行を実施。
- 2005年(平成17年)11月1日 - 運行系統の見直しを実施。土曜・休日及び7月20日 - 8月31日のみの運行となったほか、料金の値上げ、専用回数券(大人のみ)の廃止が行われた
運行系統
- 40~50分おきに運行。
- 料金は大人300円、小学生は150円、大人障害者等は150円、小学生障害者等は80円、幼児は無料。
- 一日乗車カード
- 大人のみ600円
- 鳥取藩のりあいばす乗放題手形(3日間1,800円)でも利用可能。
- なお、一般路線の乗車券類は使用できない。
運行はAコース(左回り)が日ノ丸自動車、Bコース(右回り)が日本交通である(2006年12月現在。運行会社は一定の周期で交代する)。なお、Aコース(←方向・左回り)・Bコース(→方向・右回り)となっている。運行日は、土曜・休日及び7月20日~8月31日であり、12月1日~2月末日は鳥大乾燥地研究センターに入らない。
なお、2005年(平成17年)の運行系統見直し時に料金が値上げされ、同時に専用回数券(大人のみ)が廃止された(ただし、すでに発売されていたものについては、現在でも利用可能だが、その場合は1枚につき差額(100円)が必要となる)。
- 停留所
鳥取駅(バスターミナル) - 本通り - 県民文化会館 - わらべ館 - 玄忠寺 - 鳥取港(賀露神社前) - 鳥取港(賀露中央) - 鳥取港(かにっこ館前) - 鳥取港(賀露中央) - 鳥取港(賀露神社前) - (鳥大乾燥地研究センター) - こどもの国 - 砂丘北口(情報館前) - 鳥取砂丘(砂丘会館) - 砂丘北口(情報館前) - 砂丘センター展望台 - 渡辺美術館 - 鳥取城跡 - 県民文化会館 - 本通り - 鳥取駅(バスターミナル)
車両
- 日野・レインボーRR(観光・自家用系ショートボディー)ベースの特装車(東京特殊車体)2台を用いて運行している。
- なお、上記の専用車が使用できない場合には、日本交通及び日ノ丸自動車の一般車両を用いた運行が行われる。