中央バスカード
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中央バスカード(ちゅうおうバスカード)は、北海道中央バスの一部路線で利用できる乗車カードである。1997年4月1日より導入された一般カードと、2001年12月より導入された、割引運賃が自動的に引き落とされる福祉割引・こどもカードがある。
目次
販売額・利用可能額
- 一般カード
- 1,000円カード - 1,100円分利用可能
- 3,000円カード - 3,300円分利用可能
- 5,000円カード - 5,500円分利用可能
- 10,000円カード - 11,500円分利用可能
- 福祉割引・こどもカード
自動的に割引運賃(大人運賃の半額但し端数は切り上げ)が適用される。福祉割引対象者[1]および小児用。
- 1,000円カード - 1,100円分利用可能
利用できない路線
カードリーダー非装着車で運転される場合も利用できない。詳細は公式ページを参照されたい。
都市間高速バス
- 高速あさひかわ号
- 予約制路線
一般路線バス
かつて北海道中央バスが運行を受託していた、恵庭市コミュニティバス「ecoバス」もカード利用対象外であった。
その他
利用方法
運用車両によるため、同じ路線でも異なる場合がある。
- 1リーダー車:降車用カードリーダーのみを設置
- 降車時にカードリーダーを通す。
- 整理券が発行されない運賃均一路線のみで運用される。
- 2リーダー車:乗車用カードリーダーと降車用カードリーダーを設置
- 乗車時と降車時にカードリーダーを通す。
- 乗車時に整理券情報が記録されるため、整理券は不要。
- 2ウェイ車:乗降兼用カードリーダーを設置
- 乗車時と降車時にカードリーダーを通す(乗車時と降車時でカード挿入口が異なる)
- 乗車時に整理券情報が記録されるため、整理券は不要。
- ただし、高速おたる号・よいち号・しゃこたん号・いわない号・ニセコ号に乗車の場合は、整理券を取ったうえで、カードリーダーに通す必要がある。
記念カード
北海道遺産をデザインしたバスカードを2006年から5年間に渡って全50種類を発行する。
- 第1回 札幌・苗穂地区の工場・記念碑(2006年6月20日発売)
- 第2回 小樽みなとと防波堤(2006年7月20日発売)
- 第3回 姥神大神宮渡御祭と江差追分(2006年8月20日発売)
- 第4回 増毛の歴史的建物群(2006年9月20日発売)
- 第5回 炭鉱メモリアル森林公園(2006年10月20日発売)
- 第6回 ニッカウヰスキー余市蒸溜所(2006年11月20日発売)
- 第7回 江別のレンガ(2006年12月20日発売)
- 第8回 スキーニセコと連峰(2007年1月20日発売)
- 第9回 北海道の馬文化(2007年2月20日発売)
- 第10回 モール温泉(2007年3月20日発売)
- 第11回 五稜郭(2007年6月20日発売)
- 第12回 らわんブキ(2007年7月20日発売)
- 第13回 野付半島と打瀬船(2007年8月20日発売)
- 第14回 積丹半島と神威岬(2007年9月20日発売)
- 第15回 北海道大学 札幌農学校第2農場(2007年10月20日発売)
- 第16回 サケの文化(2007年11月20日発売)
- 第17回 稚内港北防波堤ドーム(2007年12月20日発売)
- 第18回 ピアソン記念館(2008年1月20日発売)
- 第19回 流氷とガリンコ号(2008年2月20日発売)
- 第20回 静内二十間道路の桜並木(2008年3月20日発売)
- 第21回 函館西部地区の街並み(2008年4月20日発売)
- 第22回 函館市と札幌市の路面電車(2008年5月20日発売)
- 第23回 旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群(2008年6月20日発売)
- 第24回 摩周湖(2008年7月20日発売)
- 第25回 登別温泉地獄谷(2008年8月20日発売)
- 第26回 天塩川(2008年9月20日発売)
- 第27回 アイヌ文様・アイヌ口承文芸(2008年10月20日発売)
- 第28回 旭川市・旭橋(2008年11月20日発売)
- 第29回 屯田兵村と兵屋(2008年12月20日発売)
- 第30回 昭和新山国際雪合戦大会(2009年1月20日発売)
- 第31回 北海幹線用水路(2009年2月20日発売)
- 第32回 福山(松前)城と寺町(2009年3月20日発売)
- 第33回 ワッカ原生花園(2009年5月20日発売)
- 第34回 上ノ国の中世の館(2009年6月20日発売)
- 第35回 京極のふきだし湧水(2009年7月20日発売)
- 第36回 留萌のニシン街道(2009年8月20日発売)
- 第37回 森林鉄道蒸気機関車(2009年9月20日発売)
廃止について
北海道中央バスでは、2013年6月22日よりIC乗車カード「SAPICA」を札幌近郊で導入し、2014年5月20日よりエリア拡大を予定している。
それに伴い、前述のSAPICAエリア拡大と合わせて中央バスカード、札樽間高速バス共通カード及び買い物回数券について、2014年9月30日を以って発売終了、2015年3月31日を以って使用終了とすると発表された[3]。
脚注
- ↑ 障害者手帳又は療育手帳の交付を受けた者が対象。第一種の介護人が同一区間を利用する場合も適用される。
- ↑ 高速おたる号のジェイ・アール北海道バス運行便や札幌~苫小牧・室蘭間の高速路線の道南バス運行便など。
- ↑ テンプレート:Cite press release
関連項目
- 札樽間高速バス共通カード
- 中央バスカードの機能に加えて高速おたる号のジェイ・アール北海道バス運行便も使用可能。設定額は3,000円(利用可能額3,300円)と10,000円(同11,500円)の2種類。