乾徳山
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乾徳山(けんとくさん)は、山梨県山梨市にある標高2,031mの山で、奥秩父の山域にある。
特徴
山梨市北部の旧三富村域の中部からやや西方に位置。南麓には笛吹川支流の徳和川が南東流し、徳和渓谷を形成しつつ笛吹川と合流する。西面には岩壁がそびえる岩山で、南アルプスや奥秩父の山々、富士山が遠望できる。『甲斐国志』に拠れば、1330年に現在の甲州市(旧塩山市小屋敷)に恵林寺を開いた夢窓疎石が修行したということで知られ、乾徳は恵林寺の山号になっている。山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、中腹には同じく国師との関わりを伝える銀晶水、錦晶水などの水飲場があり、山岳信仰にも関係していると考えられている。
周辺にある小屋等
- 国師ヶ原高原ヒュッテ
- 元々営業小屋であったが現在は休業中。通年開放されている。
- 国師ヶ原高原
- 比較的平坦な野原であり、幕営も可能。
隣接する山
- 笠盛山(標高2072m)
- 黒金山(標高2232m)
- 道満山(乾徳山の下山道途中にある)などがある。