キャンドルナイト

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ファイル:Candles at the 2012 summer solstice candle night what was held in Ofuna can-non temple.JPG
大船観音で開催された2012年夏至キャンドルナイト。2012年6月23日に撮影

キャンドルナイト(Candle-Night)は、照明を消し、キャンドル(ろうそく)を灯して過ごそうという運動をいう。スローライフ運動の一つ。

概要

世界的に展開されている。

日本では辻信一明治学院大学教授藤田和芳大地を守る会会長、前北美弥子・サステナ代表、竹村真一・京都造形芸術大学教授、枝廣淳子ジャパン・フォー・サステナビリティ共同代表らが呼びかけ人として開始した。キャンドルを用いることで、気分転換や雰囲気作りを図り、癒しなどの効果を求めることが多い。キャンドルの原料によっては、アロマセラピーといった付加的な効果を得ることもできる。

省エネルギー地球温暖化防止(温室効果ガス削減)を目的とすることもある。この場合、キャンドルの原料が植物などに由来しカーボンニュートラルに近ければその目的を達することができるが、石油などが原料の場合はろうそくの燃焼によって温室効果ガスを多く排出し、消燈による削減効果を相殺してしまう。これに関連する詳細な温室効果ガスの削減効果のデータなどは示されていないことが多い。

なお、スローライフと無関係に同様のことが行われた例として、トーマス・エジソンの死に際して、弔意を表すため全米の電灯が1分間消灯された例、グラハム・ベルの死に際して、ベル電話会社(現在のAT&T)の利用者が通話中1分だけ沈黙してその死を悼んだ例がある。

100万人のキャンドルナイト

ファイル:Candles at the 2012 summer solstice candle night what was held in Tokyo midtown.JPG
東京ミッドタウンで開催された2012年夏至キャンドルナイト。2012年6月24日に撮影。

「100万(1000000)人のキャンドルナイト」と銘打ち、2003年夏至(同年6月22日)に第1回が行われ、以降夏至と冬至を中心とした期間の夜(現地時間20:00 - 22:00)に行われる。夏至と冬至が選ばれたのは、特定の国の記念日ではない、世界共通の日であるため。

日本各地でもさまざまなイベントが行われている。100万人のキャンドルナイト実行委員がホームページなどで呼びかけをし、各地のイベントは様々な運営主体で自発的に行なわれている。東京タワー増上寺などの施設において消灯が行われた。ただ、本来の目的は、声高に環境保護を叫ぶのではなく、キャンドルを囲みゆるやかに過ごす時間や人とのつながりを大切にすることである。また、この活動を通じ、持続可能な社会を形成するための新しいライフスタイルを提案することも併せ持っている[1]

2004年には運動が評価され、グッドデザイン賞(新領域デザイン部門)を受賞した。

大々的な開催呼びかけは運動10周年の2012年を以て終了[2]。しかし以後も自主的に各所で実施されている[3][4]

関連項目

脚注・出典

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外部リンク

  • キャンドルナイトとは? 1000000人のキャンドルナイト@OSAKA CITY実行委員会
  • 10年目のキャンドルナイト 「終わり」からの「始まり」 100万人のキャンドルナイト
  • 6月21日(土)夏至の夜。東京タワーは「100万人のキャンドルライト」に賛同し、20時以降ライトアップを消灯します。 東京タワー
  • 100万人のキャンドルナイト2014@増上寺 大地を守る会