オイラー積分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月21日 (木) 11:07時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 8 件をウィキデータ上の d:q992526 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

数学に於いて、オイラー積分(オイラーせきぶん, Euler integral, Eulerian integral)とは、数学者オイラールシャンドルに拠って研究された積分[1][2]第一種オイラー積分第二種オイラー積分の2つが存在し、それぞれがベータ関数ガンマ関数に相当する。 オイラー積分ルシャンドルに拠って与えられた。

概要

第一種オイラー積分(Euler integral of the first kind)はベータ関数とも呼ばれ、<math>\Re(x)>0</math>, <math>\Re(y)>0</math>を満たす<math>x</math>, <math>y</math>に対して、

<math>\Beta(x,y)= \int_0^1t^{x-1}(1-t)^{y-1}\,dt =\frac{\Gamma(x)\Gamma(y)}{\Gamma(x+y)}</math>

定義される。

第二種オイラー積分(Euler integral of the second kind)はガンマ関数とも呼ばれ、<math>\Re(z) >0</math>を満たす<math>z</math>に対して、

<math>\Gamma(z)=\int_0^\infty t^{z-1}\,e^{-t}\,dt</math>

定義される。

オイラー積分の性質として、整数<math>l</math>, <math>m</math>, <math>n</math>に対して、

テンプレート:Indent</math>}}

テンプレート:Indent

という表示も在る。

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

  • E. T. Whittaker and G. N. Watson, A Course of Modern Analysis. Cambridge University Press 1927.

関連項目

  • *L. Euler, Nov. Comm. Petrop., XVI.(1772)
  • A. M. Legendre, Exercices, I, p.221, Paris