へき地教育
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へき地教育(僻地教育、へきちきょういく)とは、一般に山間・離島など、生活不便な場所で教育の機会均等を期してへき地教育振興法に基づいて行われる教育を指す。児童・生徒数が少ないため、複式学級の学校もあり、小学校と中学校が合同である場合もある。
へき地は生活が著しく不便であり、また単身赴任を余儀なくされることも多々あることから、当該地域に赴任する教員にはへき地手当の支給の他、原則として希望者全てに職員住宅が用意される等、都市部勤務に比べて厚待遇である。
教員採用試験でも、島根県の場合、石見・隠岐勤務を志願したら、年齢制限が40歳までから45歳までに緩和される。
日本の義務教育は行き届いており、人の住むところには必ず義務教育機関がある。明治時代、北海道の開拓地においては学校が作られるまではその地域は免税であったといわれる。すなわち、行政の及ぶところ=義務教育を実施できることであった。教員採用が厳しい現代において、小学校教員を志望するならへき地勤務、とも言われている。
へき地学校等の指定はへき地教育振興法施行規則によって一級から五級まで定められ、その数字が大きいほどへき地の度合いが高くなる。(へき地等級)