シクロホスファミド
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シクロホスファミド(テンプレート:Lang-en-short)は、アルキル化剤に分類される抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)、免疫抑制剤。製造販売元は、塩野義製薬株式会社で、商品名はエンドキサン(Endoxan)。
史上初の抗癌剤ナイトロジェンマスタードの誘導体としてドイツ(現在のバクスター社)で開発され、同じく日本で開発されたナイトロジェンマスタード誘導体・ナイトロミンに代わって広く用いられることになった。プロドラッグであり、肝臓で代謝され、活性を持つようになる。
水やエタノールに可溶のアルキル化剤で、DNA合成を阻害する。 また、抗体産生中のβリンパ球の増殖を妨げるので、免疫抑制作用があり、臓器移植時の拒絶反応を抑える免疫抑制剤として使われるほか、膠原病(全身性エリテマトーデス、血管炎症候群、ウェゲナー肉芽腫症など)の治療の際のエンドキサンパルス療法等で使用する事もある。
効能・効果
- 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解。
- 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法。
- 乳癌(手術可能例における術前、あるいは術後化学療法)
- 下記疾患における造血幹細胞移植の前治療。
- 公知申請により、2010年8月より難治性膠原病(ループスエリテマトーデス、皮膚筋炎、血管炎症候群など)にも健康保険適応となった。
- ネフローゼ症候群にも2011年9月より適応が拡大された。
- 褐色細胞腫--平成25年3月25日より公知申請によって薬事承認。[1]
重大な副作用
アナフィラキシー様症状、骨髄抑制、出血性膀胱炎、排尿障害、イレウス、胃腸出血、間質性肺炎、肺線維症、心筋障害、心不全、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、生殖機能障害。
参考資料
- 『注射用エンドキサン100mg/注射用エンドキサン500mg』添付文書・2005年9月改訂