老衰

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老衰(ろうすい、英語表記はSenility)とは、加齢により心身の能力が衰えることである。

定義

生物学的・医学的には加齢による老化に伴って個体を形成する細胞組織の能力が低下することである。恒常性の維持が困難になることが原因である。

老衰によって生命活動が終わること(死ぬこと)を、老衰死(ろうすいし)とも言う。老衰による死を表すのに、平素の日本語では「寿命が来た」「寿命が尽きた」などとも表現する。

老衰死(医学)

加齢による老化に伴って個体を形成する細胞や組織の能力が低下し、恒常性の維持・生命活動の維持が困難になり、多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持ができなくなることが原因である。

老衰によって生命活動が終わること(死ぬこと)を、老衰死(ろうすいし)とも言う。老衰による死を表すのに、平素の日本語では「寿命が来た」「寿命が尽きた」などとも表現する。

老衰死の認定

加齢による老化に伴って個体を形成する細胞や組織の能力が低下し、恒常性の維持・生命活動の維持が困難になり、多臓器不全により恒常性の維持・生命活動の維持ができなくなり死亡したと判断された場合は、死亡診断書に直接的死亡原因として老衰と記載される。

加齢による老化に伴って個体を形成する細胞や組織の能力が低下している場合でも、心不全心筋梗塞脳卒中肺炎など、何らかの疾患による死亡と診断される場合は、死亡診断書に前記の疾患を直接的死亡原因として記載する。

20世紀後半以後の日本においては、死亡者の死亡場所の大部分は病院であり、医師心拍呼吸の停止、瞳孔散大対光反射の消失により死亡を確認し、在宅で看取りをして死亡した場合はかかりつけの家庭医が死亡を確認し、行旅死亡人事故死者・災害死者・犯罪死者などの場合は司法解剖行政解剖監察医による検視などにより死亡原因が特定されるので、老衰による死亡と、老衰以外の原因による死亡は概ね正確に識別される。

死亡原因としての割合

老衰は世界保健機関が死亡原因として認定・分類・統計し[1][2]、厚生労働省も死亡原因として認定・分類・統計し、2012(平成24)年の日本の死亡者総数のうち4.8%でランク5位、80代前半までは死亡原因別ランク5位未満、80代後半の死亡者数のうち5.3%でランク5位、90代前半の死亡者数のうち11.0%でランク5位、90代後半の死亡者数のうち18.7%でランク2位、100歳以上の死亡者数のうち31.6%でランク1位である[3]

脚注

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関連項目

  • WHO>2014 ICD-9-CM Diagnosis Codes>Search>Senility
  • WHO>2014 ICD-10-CM Diagnosis Codes>Search>Senility
  • 厚生労働省>平成26年 我が国の人口動態>平成24年までの動向>54~56ページ>第5表 性・年齢階級別にみた死因順位