静坐

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静坐(せいざ テンプレート:Lang-zh-tw-short)とは、中国における座って心身を静める瞑想法のことをいう。狭義には儒教(宋学)のものだけをいうが、広義には仏教座禅道教坐忘を含める。

静坐という言葉は仏教・道教などでも使われたが、代になると儒教独自の静坐が模索された。南宋の朱熹(朱子)は仏教のの座禅を思考を断絶するものだとして退け、しっかりと意識をもちながら心の安静な状態を維持するものを静坐とした。朱熹は儒教経典に見られる「敬」を重視し、日常的な場面でも心を安静の状態に置くこと(居敬)を求め、静坐をその一部に位置づけた。一方で静坐にも一定の意義を認め、静坐での呼吸法について『調息箴』という書物を著している。その後、朱子学では陳献章が静坐を重視したことで知られており、陽明学では王畿らに静坐への言及がある。

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