トゥグルグ

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トゥグルグTugrik, テンプレート:Lang-mn)はモンゴル国通貨単位。国際通貨コード (ISO 4217) はMNT。トゥグルクトゥグリクとも。また、単位記号(シンボル)は「テンプレート:通貨フォント」(Tに斜線二本を引いた記号)。補助通貨としてムング (möngö, テンプレート:Lang-mn) があるが、実際には殆ど使用されない。1トゥグルグ=0.07円である。(2010年8月21日現在)

なお、モンゴル人民共和国時代はソビエト連邦ルーブルと等価であった。

概要

モンゴルでは1911年の独立宣言以降も、中国製の円銀、中国・ロシアドイツイギリス製の銀両(1両=37.3g)、ロシア・ルーブル米ドルなどが流通していた。人民革命党政権は1924年6月に「モンゴル商工業銀行」を設立、翌1925年2月、国家貨幣トゥグルク(1トゥグルク=純銀18g)の発行を決定、1tg、2tg、5tg、10tgの計600万トゥグルク分の紙幣をソビエト連邦に発注、同年12月9日より流通が開始された。1トゥグルク銀貨は40万枚発行され、量目19.9957g、で90%の銀品位であった。

翌年1927年1日1日を期して、すべての財政報告、予算、再出入をトゥグルクで算出する決定がなされ、1928年4月1日より、トゥグルクが国内流通する唯一の通貨と定められ、同月13日、トゥグルクの交換価値を強化するべく、金本位制が導入された[1]

貨幣はソビエト連邦のレニングラード(現: サンクトペテルブルク)で製造され、当初はモンゴル文字で表記されていたが、1941年のソ連民族主義否定政策によりキリル文字をモンゴル語の表記に用いるものとされ、1946年からはモンゴルの貨幣もキリル文字表記となった。1989年ソビエト連邦崩壊後、1994年から貨幣の表面にモンゴル文字が復活し、裏面にキリル文字が表記されるようになった[2]

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称

テンプレート:CharCode

紙幣

トゥグルグ紙幣はモンゴル人民共和国時代(1992年まで)はソビエト連邦ルーブルとよく似ていた。色、全体のデザイン、1トゥグルグから100トゥグルグまでの額面設定なども共通であった。当時はソビエト連邦で印刷されていたが、1993年版以降はイギリスにて印刷されている。

現在の紙幣(1993年版)

1993年版シリーズ
画像 額面 寸法 主要色 デザイン 発行 備考
透かし
50px 50px 10ムング 45x90mm ピンク ソヨンボ; モンゴル弓道 モンゴル弓道 なし 1993年 現在ではほとんど流通していない。収集用には豊富に存在。
50px 50px 20ムング 45x90mm 黄茶 ソヨンボ; モンゴル相撲 モンゴル相撲 なし
50px 50px 50ムング 45x90mm 緑青 ソヨンボ; モンゴル馬術 モンゴル馬術 なし
1トゥグルグ 115x57mm 黄茶 ライオン ソヨンボ チンギス・カン
5トゥグルグ 120x60mm オレンジ ダムディン・スフバートルソヨンボ、パイザ 草原・山岳風景と草を食む馬 現在ではほとんど流通していない。主に銀行のみで使用。
99px 99px 10トゥグルグ 125x61mm 1993年、2002年 市中で通常流通している最小額の紙幣。
99px 99px 20トゥグルグ 130x65mm 赤紫
99px 99px 50トゥグルグ 135x66mm 1993年、2000年
99px 99px 100トゥグルグ 140x68mm
500トゥグルグ 145x70mm チンギス・カンソヨンボ、パイザ 移動中のオルド(移動宮殿) 1993年、1997年、2000年、2003年
99px 99px 1000トゥグルグ 150x72mm 1993年、1997年、2003年
99px 99px 5000トゥグルグ 150x72mm ピンク・紫 カラコルム宮殿広場の木の形をした飲用水井戸 1994年、2003年
99px 99px 10,000トゥグルグ 150x72mm オレンジ 1995年、2002年
20,000トゥグルグ ライム色・紫 キプチャク・ハン国の九旒の白旗(纛) 2006年

参考文献

テンプレート:脚注ヘルプテンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Exchange Rate テンプレート:アジアの題材

テンプレート:Currency signs
  1. モンゴル科学アカデミー歴史研究所『モンゴル史』恒文社1988, pp.245-246
  2. 平石国雄、二橋瑛夫 『世界コイン図鑑』 日本専門図書出版、2002年