牧口一二

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牧口 一二(まきぐち いちじ、1937年 - )は日本グラフィックデザイナー、障害者運動家、作家大阪府出身。大阪美術学校(現・大阪芸術大学)卒業。障害者の社会進出、自立などを考え、精力的に活動し、障害者に代わる新しい言葉の模索もしている。
現在、被災障害者支援「NPO法人 ゆめ・風10億円基金」事務局長、障害者文化情報研究所所長。大阪市立大学桃山学院大学関西学院大学非常勤講師。 障害者だからこそ見える社会の矛盾を鋭く指摘している。

人物・エピソード

満1歳の頃、脊髄性小児マヒ(ポリオ)にかかり、歩くことが不自由になる。小学校2年の頃から松葉杖で通学することが出来るようになり、中学、高校、美術学校と、全て地域の学校に通う(現在は車イスを使っている)。

美術学校卒業後、54社もの就職試験を受けるが、全て不採用となる。その後、美術学校時代の学友の助けで、グラフィック・デザイナーとしての活動を始める。現在、合名会社おばけ箱代表。また障害者が社会進出出来ることなら何でも手掛けようと、大阪市立大学などで「障害者と人権」論の非常勤講師、障害者文化情報研究所所長、誰でも乗れる地下鉄をつくる会代表の他、過去には「きらっといきる」(NHK教育)の司会者としてレギュラー出演していた。

障害者の一人として、障害者にしか分からない社会のおかしさ、矛盾を指摘する。また、心や体のどこかに「障害」ある人を「障害者」と呼ぶことについて、疑問を投げかける他、「人間の自立」についても考える。さらに、人と人との共生だけでなく、動物と人間、植物と人間、それをとりまく周囲の環境と人間の暮らしについても考えている。

出演番組

書籍作品

  • 「風の旅人」
  • 「ちがうことこそ ええこっちゃ」
  • 「雨あがりのギンヤンマたち」
  • 「夕やけ空のオニヤンマ」
  • 「あなたと障害者と。」
  • 「しまったぁ! ゆめ篇・風篇」
  • 「LOVE」
  • 「障害者と差別語」
  • 「われら何を掴むか」
  • 「ハートで描く心の」
  • 「何が不自由で、どちらが自由か」
  • 「障害者問題ゼミナール―共に生きよう、楽に生きよう」
  • 「ボランティアにおくる14章―活動を深めるためのキーワード」
  • 「初心に戻って」
  • 「松葉杖がゆく」

講演

  • 思い出は生きている証 思い出づくり、人づくり
  • 障害者観のイメージチェンジ ヒトでなく人間でありたい
  • いじめ、自殺問題を考える 逃げてもええんや、生きぬこう
  • マキさんの自然環境論 夢と理想を求め続けて