バイオセンサー
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バイオセンサ (biosensor) は、生体起源の分子認識機構を利用した化学センサの総称[1]。すなわち、酵素やイオンチャネルなどにより基質特異的な物質の変化移動に伴う、化学ポテンシャル、熱あるいは光学的な変化を信号変換器で電気信号へ変換する装置である。
例えば、ISFETセンサに酵素膜を被覆し、酵素反応によりイオン種濃度(例えばH+)が膜内に増加するように素子を作成すると、そのセンサは試料中に挟雑物中が多くとも、その酵素に特異性を持つ基質の濃度に比例した電気信号を得ることができる。
バイオセンサの原理は1962年に Leland C. Clark により提唱され、最初の論文は1967年にアップダイクとヒックにより報告された[2]。その報告は、酵素(グルコースオキシダーゼ)をゲルを使って担持した電極により基質(グルコース)の有無を検出する系についてであった。
種類
代表的なバイオセンサの種類を次に挙げる。
- 酵素センサ
- 免疫センサ
- 微生物センサ
- イオンチャネルセンサ
Nintendo64 の拡張オプション
かつて NINTENDO64 の拡張オプションとして、「バイオセンサー」という名称の心拍計が販売されていた。これは耳たぶにクリップを装着して心拍数を測定するものであった[3]。上記のバイオセンサーとは原理や目的が異なる。