全国漢字教育推進総連合会
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テンプレート:Infobox 全国漢字教育推進総連合会(ぜんこくかんじきょういくすいしんそうれんごうかい)は、韓国の漢字復活運動団体。本部所在地は、ソウル特別市鍾路区新橋洞6-3[1]。
漢字教育振興会を発展的に解消し、韓国政府に漢字復活政策を要求する圧力団体として1998年11月17日に発足した。政府に漢字廃止政策を要求するハングル学会とは敵対関係にある。
中心人物は、元陸軍参謀総長の李在田や、ソウル大学教授の鄭秉学など。日本でも有名な賛同者としては、金芝河(詩人)、孔魯明(元駐日大使)、高建(元首相、元ソウル市長)らがいる。全漢俊などハングル専用論からの転向組もいる。
機関誌は『ハングル+漢字文化』(月刊)。
総連合会の目的と活動
- 主張
- 初等学校からハングルと基礎漢字1000字程度を徹底的に教育して国語教育正常化。
- 各級学校の全ての教科書にハングルと漢字を混用。
- 公用文書・標識板・看板に漢字を混用あるいは並記すること。
- 新聞・雑誌など言論媒体で漢字をできるだけ混用すること。
- 漢字教育を通じて伝統文化を継承発展させ、低下した人性教育を積極回復すること。
- アジア太平洋文化圏の孤児に転落する文化的危機に備える。
- コンピューターの発達で漢字の機械化が実現したため、これを活用した情報化時代の先を進むこと。
- 出典:우리의 主張(我々の主張)。全国漢字教育推進総連合会ホームページ(2012年3月18日閲覧)
沿革
- 1998年
- 11月17日:全国漢字教育推進総連合会創立総会及び決起大会
- 12月19日:初等学校漢字教育推進第1次地方巡回決起大会
- 1999年
- 4月26日:第1回「世界に跳躍する韓国の新しい千年に備えた文字政策学術大会」
- 5月25日:第2回「世界に跳躍する韓国の新しい千年に備えた文字政策学術大会」
- 6月27日:初等学校漢字教育推進第2次地方巡回決起大会及び学術大会
- 6月29日:第3回「世界に跳躍する韓国の新しい千年に備えた文字政策学術大会」
- 7月5日:住民登録証の更新における姓名のハングル・漢字併記即求声明書を大統領など政府要人に発送
- 8月1日:月刊誌『한글+漢字 문화』(ハングル+漢字文化)創刊号発刊
- 9月13日:第4回「世界に跳躍する韓国の新しい千年に備えた文字政策学術大会」
- 10月7日:訓民正音(ハングル)創制556周年記念文字政策学術大討論会
- 2000年
- 2001年
- 5月29日:初等学校漢字教育推進大講演会開催
- 11月17日:第2回懸賞公募施賞式(総受賞数:個人204名、団体4校)
- 2002年
- 2003年
- 5月22日:金泳三前大統領「初等学校漢字教育推進特別大講演会」
- 10月17~18日:鷄林類事編纂900周年紀念高麗朝語研究国際学術大会
- 2004年
- 1月:サムソングループ協力社員を対象とした理事長後援会(2008年7月まで)
- 7月15日:「国語基本法」国会通過阻止をするための決起大会
- 10月22日:天安少年教導所訪問、漢字教育の実体視察と激励
- 2005年
- 7月6日:事務所移転(新橋洞)
- 9月3日:春川教導所訪問、漢字教育の激励
- 12月9日:初等学生実力向上のための語彙力強化学習方法に関するセミナーの後援
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 9月11日:大検察庁林采珍検察総長など2000人余りの次長部長検事を対象とした講演会
- 9月27日:江南教育庁による漢字教育実施を歓迎する新聞広告掲載(朝鮮日報6面)
- 出典:연혁(沿革)。全国漢字教育推進総連合会ホームページ(2012年3月18日閲覧)