コピック

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コピック製品群

コピックは、.Tooが販売しているアルコールマーカーの商品名。コピートナーを溶かさないことから名付けられた。

特徴

色数が豊富で発色も良いことからイラストの彩色に利用される。インクを自由に混合して好きな色を作ったり、ペン先(ニブ)を取り替えることも可能。また、専用のセットを装着することでエアブラシとしても利用できる。プラモデルのウエザリング(汚し塗装)の道具として利用される場合がある。アルコールマーカーの特性として、インクの揮発性が高く乾燥・高温に弱い。そのためフタを外したままにしておいたり、暖房器具の近くで保管すると、溶剤のみが揮発し色味が変わり、最終的に使用不可になるので注意が必要である。

コピックファミリー

単に「コピック」というと、本来はコピック関連の製品群のうちのひとつを指すが、一般的には.Tooのコピック関連製品全般を指す。コピックスケッチやエアーブラッシングシステムを使うことを「コピックで塗る」と表現する。

コピックの製品群は次のようなものがある。主に彩色用の製品を挙げる。

コピック

図中3。1987年、コピック製品群の中で最初に発売された製品。いまなお現役だが主役の座はコピックスケッチに譲っている状況である。ペン軸は角型。ニブ(ペン先)形状は狭い範囲を得意とするファインニブと、一般的なマーカーのペン先の形をしたブロードニブを備える。全214色(カラーレスブレンダー含む)で、新色の追加はない。用途にあわせて極細のスーパーファインニブやカリグラフィ風、ブラシといったニブに交換できる(図中7)。

コピックスケッチ

図中2。1993年発売開始。現在も新色が追加発売されているコピック製品群におけるフラッグシップ製品である。ニブ(ペン先)は丸筆の形状であるスーパーブラシニブとミディアムブロードニブを備える。ペン軸形状は楕円。漫画家の愛用者が多く、Y28(Lionet Gold)大暮維人の「金に相当する色が欲しい」という要望で開発された。2012年12月現在全358色(カラーレスブレンダー含む)。

コピックチャオ

図中5。コピックスケッチの入門用廉価版として1998年に登場した。描き味、色味ともにコピックスケッチと同品質だがインクの量が少なくなっている。

コピックコミックマーカー

図中4。コミック用として、主に文具店販売網向けに販売されているため、上記3製品とは流通経路が異なる。インク色は11色を除いて上記3製品とは異なる独自色である。ペンとしての手軽さを製品特長とするため、独自色の補充用インクは提供されていない。ニブ(ペン先)形状はスーパーブラシニブとミディアムラウンドニブ。ペン軸形状は楕円、全72色(カラーレスブレンダー含む)。

コピックワイド

幅21mmの極太ニブを備える広範囲彩色用。ペン軸形状は扁平楕円、全36色(カラーレスブレンダー含む)。

コピックバリオスインク

図中1。各種コピック用補充インク。補充のほかコピックオリジナルと数色のインクを使用して新しい色を作るのにも用いられる。コピックコミックマーカーのうち、他の製品と共通の色ではない独自色のバリオスインクは用意されていない。

コピックエアーブラッシングシステム

図中8。コピック、コピックスケッチ、コピックコミックマーカー(要ニブ交換)でエアブラシが行えるツール。コンプレッサーはもちろん、同システム専用のエア缶で安価に始められる。

コピックオリジナル

図中6。空のコピック・コピックスケッチ・コピックワイド。数色のコピックバリオスインクを混ぜてオリジナルの色を作れる。色はコピックバリオスインクの空ボトルに入れて作る。

コピックモデラー

ガレージキットメーカーのマックスファクトリーとの共同開発。プラモデルなどのウェザリング用。インクや色番号は通常のコピックと共通だが筆先がスーパーブラシニブのみとなっており、模型店で販売されているのが特徴。全13色(カラーレスブレンダー含む)。また飛行機モデルのパネルラインを描くための極細ラインマーカー「スミイレ用」も発売されている。

※ カラーレスブレンダー ——コピックの色材である染料を一切加えていない溶剤。インクの調合において薄め液として使われる。無色透明のインクとして、色番号0番のペンが各製品にあり、下塗りやぼかしに利用される。

外部リンク