シャスタ山
シャスタ山(英語:Mount Shasta)はアメリカ、カスケード山脈の南部にある火山。
概要
シャスタ山は、カリフォルニア州北部に位置する。標高は4300mを超える。(正確な標高は、調査機関や調査時期によって発表数字が異なるが、最新の発表数字では、U.S. Geological Surveyは、4,317m(14,163ft)、Shasta-Trinity National Forest (USDA Forest Service)は4,322m(14,179ft)としている。もっとも、U.S. Geological Surveyの公的性がより高いことから、標高は4,317m(14,163ft)が正しいとする立場が優勢といえる。)カスケード山脈の中ではレーニア山(4392m)に次いで2番目に高く、カリフォルニア州内でもホイットニー山(4418m)、ウィリアムソン山(4354m)、ノース・パリセード(4341m)などに次ぐ高峰である。主峰のほか、山頂の西側には側火山のシャスティーナ(3758m)がある。
古来よりこの地方に住むアメリカ先住民の聖なる山とされ、現在の山の名前はその部族のひとつシャスタ族に由来する。山頂は氷河と万年雪を戴き、その雪解け水はサクラメント川の源となり約500km南流してサンフランシスコ湾に注ぐ。ナチュラルミネラルウォーターのクリスタルガイザーの源泉としても知られる。
シャスタ山は過去10000年の間平均800年ごとに噴火していた。最近4,500年の間は平均600年毎に噴火している。最も近年の噴火は、カリフォルニア沿岸を航海していたフランスの探検家ラ・ペルーズによって1786年に目撃された。
30万年前に大規模な山体崩壊を起こした。45立方キロメートルの土砂が崩壊し岩屑なだれとなって北西50キロメートルにまで達し、山麓に丘陵(流れ山地形)が残された。これは現在確認されている山体崩壊の中で世界最大規模のものである[1]。
1920年代にサンフランシスコに在住した登山家で日本山岳会会長の小島烏水は、カスケードやシエラネバダ山脈の山々を足繁く訪れてその著『氷河と万年雪の山』の中で紹介したが、シャスタ山については、富士山と似ているとして類似点をあげている。
脚注
関連項目
テンプレート:Mountain-stub- ↑ 荒牧重雄ほか編 『理科年表読本 空からみる世界の火山』 丸善、1995年、ISBN 4-621-04099-5