卵酒
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卵酒(玉子酒、たまござけ)は、鶏卵・日本酒・砂糖(または蜂蜜)を混ぜ合わせたアルコール飲料。ホットカクテルの一種。日本語圏以外では、鶏卵・牛乳・ブランデー(ラム酒やウイスキーを用いることもある)を混ぜ合わせたエッグノッグとの類似性から、sake-nogと呼ばれている。
風邪の家庭療法
日本では、卵酒を飲むと身体が温まるため風邪に効くと言われるが、その効果は認められていない。テンプレート:要出典ただ、卵白にはリゾチームが含まれているためいくらかの殺菌作用は見込めるものと思われる。
西洋では、チキンスープやホットトディ(テンプレート:Lang-en-short)(蒸留酒・紅茶などの温かい飲み物・糖類・シナモン/クローブ・柑橘類を混ぜ合わせたカクテル)が日本における卵酒と同じように風邪の治療法として飲まれている。
作り方
卵酒の作り方にはこれといった決まりはなく、各家庭、各人ごとに異なる。基本的な材料は次の通りである。
まず日本酒を徳利に入れて熱湯で、または電子レンジで加熱する。その間に鶏卵をときほぐしておき、砂糖、および好みに応じて生姜の搾り汁と混ぜる。その後酒と卵液を混ぜる。この際、熱い酒に卵液をいれると鶏卵の蛋白質が凝固してしまい口当たりが悪くなるばかりでなく肝心なリゾチームも破壊されてしまう、それを防ぐためには卵液に少しずつ酒を加える。
鶏卵は、全卵ではなく卵黄だけを用いる作り方もあり、なめらかで濃厚な卵酒となる。(ただし、リゾチームは含まれていない)
関連項目
外部リンク
- 風邪に効くレシピ(日本語版) - 卵酒の作り方の一例
- Obachan's Kitchen - Common cold remedies(英語版) - 卵酒の作り方を英語で紹介している。
- 卵酒・生姜酒のつくりかた