生物産業学部
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生物産業学部(せいぶつさんぎょうがくぶ、英称:Faculty of Bio-Industry)は、動植物や水産資源について、バイオテクノロジー、経営学、情報科学の面を中心に教育、研究がなされる学校、およびその名称。大学の学部のひとつである。
学部名の表層は違うが、内容において、農学部とかなり重複している。「農業」は、ある国語辞典によると広義には林業を含み、広辞苑によると「農学」には水産学も含む。日本語では、物体は、鉱物と生物(=動物と植物)に分類され、前者を素材としたものづくりを第二次産業(鉱工業)、後者のそれを第一次産業(農林水産業)と呼ぶ。つまり、農学とは「第一次産業についての学」であり、「生物産業」とは第一次産業と同じ意味であるから、結局、「農学部」と「生物産業学部」は、同じ意味ということになる。
ニュアンスの違いがあるとすれば、農学部には昔ながらのローテク、ミドルテクな「生物産業」を学ぶイメージがある、と言えなくもない。しかし、1980年代から農学部でもバイオテクノロジーを導入していることは周知されていたし、実際、今でも京都大学、東京大学などは生物産業学部を増設せずに農学部の名の下にそのように活動している。
生物産業学部を持つ日本の大学
2008年現在、日本では、東京農業大学にのみ設置されている。
関連項目
外部リンク
- 林業も広義の農業であるとする辞書→[1]:ちなみに、ここで「生物産業」とか「生物産業学」などを調べても、検索されない。つまり、この辞書にそれらの語は無いということになる。