沖スロ

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テンプレート:出典の明記 沖スロ(おきすろ)は、沖縄県向けのパチスロ。30パイ(スロット)ともいう。シオサイ30パイオニア)で本土でも人気に火がつき、現在では沖スロは本土でも多数設置されている。

本土向けスロットがコインの直径(パイ)が25ミリであるのに対し、沖スロは30ミリであることが筐体の特徴。また最近では、本土向けに『南国育ち』や『ねぇ~ねぇ~島娘』(『島娘30』の25パイバージョン)など、25パイ機種にリニューアルされたものや、最初から25パイバージョンが用意される機種もあり、こちらは沖スロタイプと称される。

製造は特に沖縄県内の業者というわけではなく、日本全国のメーカーから発売されている。2007年12月時点の沖縄県内で設置率の高い沖スロは『トリプルクラウン-30』(清龍ゲームジャパン)、『ニューハナハナ30』(パイオニア)、『パチスロプレイボーイ30』(ヤマサ)、『アクアビーナス30』(平和)、『めんそーれ2』(エマ)など。

沖スロの特徴

ボーナス告知

沖スロは、ボーナスの告知方法は完全告知先告知)を基本とする機種がほとんど。ボーナス告知のタイプには、オリンピア系のパトライト点灯(パトロット)、パイオニア系のハイビスカス点灯や、LED点灯、リールライト消灯or点灯などがあり、25パイ機種に比べてわかりやすい。

ボーナス告知後、目押しをする必要が無いものもあるが、大抵は目押しが必要。目押しが出来ない人達は店員を呼んでボーナスをそろえてもらう。年配者が多い店では店員がボーナスをそろえる光景が多く、沖縄パチンコ・スロット店でよく見られる光景であった。

2013年9月初旬、警察からの指導に基づき店員の目押しサービスは一切禁止になった。

筐体

ゲームマシン筐体やゲーム名、役柄に沖縄県に関連・連想させるものが使われることが多い(例:ハイビスカスレキオウルマシーサーなど)。また、ボーナス時のBGMにも沖縄民謡や、沖縄出身のアーティストの歌をアレンジしたものもある(例:てぃんさぐぬ花花~すべての人の心に花を~ハイサイおじさんなど)。 30パイコインが使われるのは、戦後占領していた米国でのスロットマシンの影響という説や、アメリカ軍の軍人達が扱いやすい大きさにしたためという説、VFと呼ばれる米軍将校の為のダンスホールに設置されていた米国製のスロットマシンの規格に基づくなど説がある。

軍用地主という沖縄県独特の収入源を持つ人達がいるため、勝ち負けに関係なくパチンコ・スロットに興じる人々が多いと言われ、ボーナス告知時以外は比較的マッタリとした演出の筐体が多い。

人気

完全告知型筐体になったのは、沖縄県におけるパチンコ・スロット店には年配者の比率が他府県よりも高く、リーチ目や前兆演出などの要らないものが好まれたという説も。4号機時代には全国的に裏モノとして射幸心を煽る不正な基盤に交換された台が蔓延し、「沖スロ=裏」というイメージがあったが、沖縄県のホールには裏モノはほとんど無かった。裏モノ化されやすかったのは、当時流行りのアシストタイムやストックタイムなどを搭載しておらず、プログラムが単純で改造しやすかったという理由がある。

また、コインをドル箱に効率よく入れるために「木の葉積み」や「俵積み」などをする人がいるが、コインが大きいため25パイよりもやりやすく、非常に高く積んでいる人が多いのも30パイの特徴である。

25パイ

沖縄県では30パイが標準であるため、当初は25パイを「チビコイン」と呼んでいた(2007年現在では、25パイも市民権を得たのか、逆に30パイを「デカコイン」と表記することも一般的になってきている)。

またレギュラーボーナスのことを「ベイビー」と称することが多い(由来は不明)。かつてはビッグボーナスを「セブン」と称していた時代もあったが、近年はビッグボーナスは本土同様に「ビッグ」と略すのが一般的になっている。