コーデリア・グレイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年12月5日 (木) 13:26時点におけるTribot (トーク)による版 (bot: WP:BOTREQ#「文学」テンプレートの除去提案 oldid=49946488)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

コーデリア・グレイ(Cordelia Gray)は、架空探偵P・D・ジェイムズによる小説『女には向かない職業』、および、『皮膚の下の頭蓋骨』に登場する。

概要

女流推理小説家P・D・ジェイムズが発表した、『女には向かない職業(An unsuitable job for a woman)』、『皮膚の下の頭蓋骨(The Skull Beneath the Skin)』の2長編に登場する22歳の女私立探偵である。「コーデリア・グレイシリーズ」は「ダルグリッシュ警視シリーズ」の番外編であり、彼女は今の所わずか2長編にしか登場していないが、ひたむきに頑張る健気な姿から今なお読者の高い人気を得ている。

来歴

生い立ち

母親はコーデリアを産んで一時間で死亡、父親はアマチュア革命家。カトリックの修道院で6年間教育を受けた後、父親に引き取られて各地を連れ回された。

探偵としての活動

父親がローマで心臓病のため死去した後、イギリスに戻り、プライド探偵事務所に就職した。最初は秘書として働いていたが、探偵事務所の経営者であるバーニイ・G・プライドに探偵としての才能を認められ、探偵事務所の共同経営者となる。

しかしそのバーニイは医者に癌を宣告された事で手首を切り、自殺。コーデリアは彼が遺した38口径の拳銃と愛車のミニと共に「女には向かない職業だね」と言われても探偵事務所を切り盛りする事を決意する。

最初の事件では事件後の隠蔽工作を手伝わされたり、井戸にも落とされるなど散々な目にあったが、2作目からは探偵事務所の評判を上げる事に成功しており(と言っても猫などを探す探偵としてである)、便利屋から1週間単位で助手2人を雇えるまでに成長している。

人物

明るい茶髪と緑色の大きな目を持つ、相手に猫の様な印象を与える美人。性格は几帳面、真面目だがおしゃれ好き。スレンダーな体つきだが、内にしなやかさと強さを秘めている。

関連作品

P・D・ジェイムズの小説は多くのファンを獲得しており、知名度も高いことから、その後のフィクションにてパロディやパスティーシュとしてコーデリア・グレイが登場することも多い。日本テレビアニメ探偵オペラ ミルキィホームズ』では、主人公の一人であるコーデリア・グラウカがコーデリア・グレイの子孫だと設定されており、コーデリア・グレイの霊が登場することもあった[1]。また、同作のサブタイトルには、「コーデリア・グレイ」シリーズの書名のパロディが用いられている[2]

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

  • ヤスカワショウゴ脚本「MHの悲劇」木谷高明製作総指揮・原案、ブシロード・クロノギアクリエイティヴ企画・原作、森脇真琴監督『探偵オペラ ミルキィホームズ』ミルキィホームズ製作委員会、2010年
  • 江夏由結脚本「ミルキィホームズには向かない職業」木谷高明製作総指揮・原案、ブシロード・クロノギアクリエイティヴ企画・原作、森脇真琴監督『探偵オペラ ミルキィホームズミルキィホームズ製作委員会2010年