水切り
水切り(みずきり)
- 水面に向かって回転をかけた石を投げて、水面で石を跳ねさせる遊び。本項にて詳述する。
- 最も代表的な、水揚げの方法。生け花や生花を扱う業種で、切花が長持ちするようにする処理方法の一つで、植物の茎や根を水に浸し、水中でこれを切ること[1]。
- 農産物の収穫前に灌水を行なわないこと。糖度が高くなる。メロンなどの果実の栽培で行なわれる。
- 食べ物や物に付いた水滴や水分を落とす事。また、その時使用するボウル(調理器具)の一種→ コランダー
- 雨水が建物や土台の隙間などに入り込まないように用いられる工法の一種[2]。
- 貨物船から積荷を陸に揚げる荷役のこと。
水切り(みずきり)は水面に向かって回転をかけた石を投げて水面で石を跳ねさせて、その回数を競ったりする遊びの事。「水の石切り」、「石切り」とも呼ばれる。世界中、ある程度の大きさを持つ水面と石のある場所であれば、どこででも見られる遊びである。アメリカでの呼称はStone skipping。日本語における跳ねた回数の助数詞は「段」。
概説
水切りは簡単に誰にでも出来る遊びとして各地で行われており、水切りのイベントが行われることもある。また、熊谷市などでは市民の同好会的組織も存在している。
水切りを行う際は、投げる前方に遊泳中の人がいないかなど、周りの人にけががないように注意するとともに、水鳥などの野生動物への配慮も忘れてはならない。
記録
- 世界
2008年現在のギネス世界記録は、2007年7月19日にRussell Byarsが記録した51段[3][4][5]である。
それ以前の記録は、2002年9月14日にカート・スタイナー(Kurt Steiner)が "Pennsylvania Qualifying Stone Skipping Tournament"[6] で記録した40段[7]であった。
- 日本
日本記録は森川寛がテレビ番組「シルシルミシルさんデー」にて出した46段[8]である。
その他の呼称
テンプレート:節スタブ 「水切り」、「石切り」という呼称以外にも様々な呼び名が存在する。
- 石投げ
- 跳ね石遊び
- 水面石飛ばし
- チャラ
- チチッコ
- ちょんぎり
- ちょっぴん
- ちょうま
- 飛び石
科学的考察
NHKテレビ「熱中時間 忙中"趣味"あり」で、超高速度カメラやコンピュータを使い、水切りを科学的に分析した結果が紹介された。それによると、よく跳ねるための水面との角度は、前面が10°浮き上がった状態が最もよいとされる。また、石自体が高速回転(番組中では1秒間に30回転)していることが大切で、回転が遅いと早く水没してしまう。石の形は、平型、かまぼこ型、レンズ型などがよいが、計算上はレンズ型が最も適している。
フランスの物理学者Lydéric Bocquet[9]らや、永弘進一郎(現・仙台高専)らの研究[10][11][12]によると、石が最も良く跳ねるには、石と水面との角度は20ºが最適であるとされている。また、Bocquetは、Coleman-McGheeの元ギネス世界記録38段を達成するためには、秒速12メートルの速度と、毎秒14回転が必要であると算出している[13]。
反跳爆弾
脚注
外部リンク
- 熊谷水きり倶楽部
- World Stone Skimming Championships
- North American Stone Skipping Association (NASSA)テンプレート:Link GA