カイワレダイコン
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テンプレート:栄養価 カイワレダイコン(穎割れ大根、貝割れ大根)は、ダイコンの発芽直後の胚軸と子葉を食用とするスプラウト食材である。
栄養等
ローフードや酵素栄養学では「酵素を多く含む食材である」として重視される。
発芽に伴う代謝の中で、種子のときには存在しなかった成分も新たに合成され、ビタミン、ミネラル、フィトケミカルなどが含まれる。
歴史
- 平安時代の『和名類聚鈔』(和名抄)の「菜羹類」で黄菜(おうさい)としてカイワレダイコン(ノダイコンの若芽)が記述されていて、これは「さわやけ」とも呼ばれ『宇津保物語』でも「さわやけの汁」と使われている[1]。
- 福岡市能古島に住む前田瀧郎が現在の水耕栽培方式による大量生産システムを考案した。
- 1986年9月18日、大阪にて、日本かいわれ協会(現•日本スプラウト協会)発足。第一回総会において9月18日をかいわれ大根の日と制定した。
- 1996年7月13日、大阪府堺市で学校給食へのO-157汚染による食中毒事件の厚生省による疫学原因調査でカイワレダイコンが感染源の可能性が高いと報道された。その結果風評被害で壊滅的打撃を受け、倒産・破産はおろか、自殺してしまうカイワレ生産者が出る事態となった(原因については、その近くにと畜場があり、それが関係しているという説もあるが、原因は特定できなかったと発表された)。これを打開するため、当時の厚生大臣であった菅直人が安全さを消費者へアピールする目的でカイワレを食べる姿が報道された。
- その後、農林水産省の補助事業により(社)日本施設園芸協会から「かいわれ大根生産衛生管理マニュアル」が刊行され、次亜塩素酸ナトリウムを用いた衛生管理が推奨されている[1]。
- 2005年6月、日本かいわれ協会が第20回総会において日本スプラウト協会に改称する。
カイワレ生産者
2012年6月現在、日本全国に36生産者44農場がある。そのうち25生産者が日本スプラウト協会に加盟している。生産者の多くは、カイワレの生産とともにブロッコリースプラウトやレッドキャベツスプラウト、豆苗、そば菜など多品種のスプラウトを生産している。