嬉野町 (三重県)

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テンプレート:Infobox 嬉野町(うれしのちょう)は、三重県の中勢地域にあった

2005年1月1日に、松阪市、一志郡三雲町飯南郡飯南町飯高町と合併し新しい松阪市となり廃止した。

地理

三重県中部、雲出川(くもずがわ)の支流である中村川(なかむらがわ)の流域に沿い、東西に細長く、東部は開けた平野部で人口稠密であり、西部は山間地で過疎地域となっている。

自然

  • 河川:雲出川、中村川、三渡川
  • 山:高須峰(たかすのみね)798メートル(標高、以下同じ)、矢頭山(やずさん)723メートル、髯山(ひげやま)687.7メートル

隣接していた自治体

歴史

21世紀初頭から、町の交通の要衝である伊勢中川駅周辺が急速に再開発され、高層マンション、スーパーマーケット、その他多くの商店・施設が建設され、にわかに活況を呈し始めた。松阪市との合併後も再開発は進行中。喫茶店や飲食店などが増えている。のちに伊勢中川駅が新しく改装された。

町名の由来

およそ2000年前に倭姫命が阿坂の賊徒を平定した折に「うれし」と喜んだという伝承に基づく。

沿革

行政

町長

  • 宮村芳彦1955年(就任直後に病没)
  • 森川藤吉1955年 - 1959年
  • 牡鹿和郎1959年 - 1963年
  • 名越成夫1963年 - 1991年(連続7期就任は当時新記録)
  • 笹井健司1991年 - 2004年

経済

農業が中心であるが、旧中川村の丘陵地帯に工業団地の造成が行なわれている。

姉妹都市・友好都市

教育

専修学校

中学校

  • 嬉野町立嬉野中学校

小学校

交通

鉄道

路線バス

  • 三重交通:伊勢中川駅と町最西端の山間の集落である上小川(かみおがわ)を結ぶ。

道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡

  • 辻垣内瓦窯(つじがいとがよう)跡:日本最大級の鴟尾(国の重要文化財)を出土。
  • 薬師寺:本尊の木造薬師如来立像は国の重要文化財。
  • 天白遺跡:縄文時代の遺跡。
  • 西山古墳:全国でも珍しい前方後方墳。現在は三重県科学技術振興センター農業研究部がある。
  • 平六代(たいらのろくだい)の墓:平清盛の孫の六代が隠れ住んだと言う伝承がある山間部の集落に建立されている。
  • 戸井左近(といさこん)の墓:村のために命をかけて用水を守ったと言われる武士の碑。

観光スポット

  • 三重県科学技術振興センター畜産研究部:多くの乳牛・肉牛、その他の家畜が飼養されており、児童生徒の社会見学にも利用される。
  • なめり湖:一志南部用水の水源である人造湖。滑(なめり)川をせき止めたもの。周辺は散策コースが設けられ、桜並木がある。
  • 冷谷不動の滝:20世紀初頭頃までは修験者が訪れて修行したとされる、町西部の深山にある滝。
  • さくら堤防:中村川下流の右岸堤防。桜の木が多数植えられ、花見の名所である。
  • 髯山(ひげやま):頂上に展望台が設けられ、晴れた日には伊勢湾が見渡せる。
  • ふるさと会館:大ホール・会議室などを備え、住民のための催し物の他、著名芸能人の公演もある。

祭事・催事

  • おおきん祭り:「おおきん」は、地元の言葉で「ありがとう(大阪弁の「おおきに」に当る)」の意。感謝の気持ちを祭りの名称にしたもの。毎年7月下旬に実施。商工会などの露店が並び、演芸・コンサート・ゲーム大会なども行なわれる、町最大のイベントである。
  • うきさと祭り:町の最奥部で典型的な山村である宇気郷地区は20世紀後半から過疎化が進んでいたため、活性化を図って始められた。地元産品の露店や各種イベントを行なう。
  • でこさん:「でこさん」は人形のこと。男の子たちが侍姿になって、代官の人形を乗せたみこしを担いでねり歩く。江戸時代に、台風で農地が大被害を受けたのを見た代官が年貢を免除したのに感謝する意味で始まったとされる伝統行事。
  • かんこ踊り:「かんこ」は打楽器の一種。これを打ち鳴らして歌い踊る伝統行事。

出身有名人

脚注

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関連項目