高野辰之
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高野 辰之(たかの たつゆき、1876年(明治9年)4月13日 - 1947年(昭和22年)1月25日)は、日本の国文学者、作詞家。号は斑山(はんざん)。長野県尋常師範学校(現・信州大学教育学部)卒。
人物
長野県下水内郡豊田村(現中野市永江)の豪農出身。国文学者としては、「国文学史」教科書、「近松門左衛門全集」、『日本歌謡史』、浄瑠璃史、日本演劇史などの業績がある。日本学士院賞受賞。
職歴
- 1899年(明治32年) - 上京。東京帝国大学で上田萬年に師事、国文学を学ぶ。
- 1910年(明治43年) - 東京音楽学校教授
- 1925年(大正14年) - 「日本歌謡史」で東京帝大 文学博士
- 1926年(大正15年) - 東京帝大講師。日本演劇史。
- のち大正大学教授。
猪瀬直樹の「ふるさとを創った男」(日本放送出版協会、1990)等により、以下のような文部省編尋常小学唱歌の作詞者であることが広く知られるようになっている。
このほか専修大学、松本商業学校(現:松商学園高等学校、作曲:信時潔)校歌をはじめ100近い学校の校歌の作詞も手掛けた。
著書
- 浄瑠璃史 春陽堂 1900
- 国文学史教科書 上原書店 1902.1
- 源義経 歴史画譚 高野辰之(斑山) 正浩堂 1912.6
- 歌舞音曲考説 六合館 1915
- 日本民謡の研究 春秋社 1924
- 日本演劇の研究 改造社 1926
- 日本歌謡史 春秋社 1926
- 歌舞演劇講話 宝文館 1929
- 日本演劇史 啓明社 1933
- 国劇史概観 春秋社 1934
- 古文学踏査 大岡山書店 1934
- 江戸文学史 東京堂 1935-1938 (日本文学全史)
- 芸淵耽溺 東京堂 1936
- 芸林逍遥 東京堂 1938
- 芸海游弋 東京堂 1940
- 面と狂言 東京堂 1942
- 志士文学 東京堂 1942
- 高野辰之作詞全国校歌集 豊田村 1996.12
- 高野辰之青春の想い 師範学校当時の詩集より 豊田村 2001
校注・編纂
- 菅原伝授手習鑑 碁太平記白石噺 南茂樹共編 六合館 1911.7
- 近松脚本集 南茂樹 六合館 1911.8 (演劇叢書)
- 伽羅先代萩 奥州秀衡遺目争論 奈川亀助 南茂樹共編 六合館 1911.10 (演劇叢書)
- 仮名手本忠臣蔵 南茂樹 六合館 1912.3 (演劇叢書)
- 家庭お伽文庫 春陽堂 1912-1913
- 謡曲選 光風館書店 1921
- 近松門左衛門全集 黒木勘蔵共編 春陽堂 1922-1924
- 元禄歌舞伎傑作集 黒木勘蔵共編 早稲田大学出版部 1925
- 評釈名曲選 富山房 1926 (新型袖珍名著文庫)
- 義士編 富山房 1926 (新型袖珍名著文庫)
- 近松歌舞伎狂言集 六合館 1927
- 日本歌謡集成 春秋社 1928-1929
- 国漢外語辞典 芝染太郎共編 宝文館 1930
- 和英併用机上辞典 誠文堂新光社 1932