没食子酸

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テンプレート:Chembox 没食子酸(もっしょくしさん または ぼっしょくしさん、gallic acid)は、有機化合物の一種で、示性式 C6H2(OH)3CO2H、分子量 170.12 の芳香族カルボン酸。別名3,4,5-トリヒドロキシ安息香酸。白色の吸湿性の結晶で、昇華点 210 ℃。加熱すると脱炭酸してピロガロールを生じる。CAS登録番号は [149-91-7]。1818年にフランスの薬学者アンリ・ブラコノーにより発見され、テオフィル=ジュール・ペルーズにより研究された。

五倍子ヌルデ虫こぶ)、没食子中近東ブナカシワの虫こぶ)、マンサク科の植物ハマメリスWitch-hazel)、の葉、オーク樹皮など、多くの植物に含まれる。加水分解タンニンの基本骨格を成す。

アルカリ性水溶液は還元力が強く、還元剤写真現像剤に使われる。また、タンニン合成の原料になり、青インク(没食子インク)の製造に使われ、さらに、没食子酸プロピル、没食子酸イソアミルなどのエステルとして油脂バター酸化防止剤にも使用される。カテキンの一種、エピガロカテキンガラートも没食子酸のエステルである。

テンプレート:抗酸化物質