BP (企業)
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BP(ビーピー、英:BP p.l.c.)は、イギリスに本拠を置くエネルギー関連企業。国際石油資本であり、スーパーメジャーと呼ばれる6社の内の一社である。
BPはBritish Petroleum(ブリティッシュ・ペトロリアム、英国石油)の略であったが、2001年に正式名となった。
概要
第二次世界大戦後から1970年代まで、世界の石油の生産をほぼ独占状態に置いたセブン・シスターズ7社の内の一社である。BPは石油やガスの探鉱から採掘、輸送、精製、小売まで一括で行う垂直統合でビジネスを展開している。石油事業を世界中で手がける一方、他のスーパーメジャーと同じく、天然ガスの生産や天然ガス利用の発電事業、太陽光発電、風力発電、石油化学製品の製造・販売などのビジネスを展開している。
ロンドン証券取引所、ニューヨーク証券取引所に上場している。
日本での展開
日本ではBPとカストロールの両ブランドを扱っており、BPジャパン株式会社で船舶用燃料と潤滑油、工業用潤滑油などの石油製品の販売、ならびに天然ガス販売のマーケティング、石油化学製品の販売などを手がけている。自動車用エンジンオイル事業は、ビーピー・カストロール株式会社で行っている。
なお、かつてはベイシアグループとともに「BP EXPRESS」としてセルフ式のガソリンスタンドをベイシアグループのショッピングモールで21箇所展開していた(ガソリンそのものは、ジャパンエナジー(現・JX日鉱日石エネルギー)が供給)。しかし、業績不振のために2002年8月1日、ジャパンエナジーが同業態を専門的に運営する新会社「株式会社ジェイ・クエスト」を設立し、ガソリン販売からは撤退した[1]。
BPの評価
- 米国フォーチュン誌が発表する2008年フォーチュン・グローバル500では売上高ランキングで世界4位、純利益ランキングで世界4位。
- 英国フィナンシャル・タイムズ紙が発表する世界の企業の時価総額をランキングする2008年フィナンシャル・タイムズ・グローバル500では世界16位。
- 米国フォーブス誌が発表する売上高、利益、資産、時価総額の4つの要素を基にランキングしている2008年フォーブス・グローバル2000では世界7位。
- 米国ビジネスウィーク誌が発表する世界の企業のブランド価値をランキングした2008年ビジネスウィーク・トップブランド・ベスト100では世界84位。
- 毎年発行するBP統計 (BP Statistical Review of World Energy) は世界の石油と天然ガスに関する統計資料として広く利用される。
沿革
- 1909年 - ウィリアム・ノックス・ダーシー (William Knox D'Arcy) がアングロ・ペルシャン・オイル・カンパニー (APOC) を設立、イランの油田操業を開始。
- 1914年 - イギリス海軍と燃料供給についての長期契約を締結。イギリス政府がBPに200万ポンドを投資し、2/3の株式を取得。
- 1935年 - アングロ・イラニアン・オイル・カンパニーに改称。
- 1954年 - ザ・ブリティッシュ・ペトロリアム・カンパニー・リミテッド (The British Petroleum Co Ltd.) に改称。
- 1987年 - イギリス政府がBP株 (31.5%) を市場に放出し完全民営化。
- 1999年 - アメリカの石油会社アモコ (Amoco) と合併し、BPアモコ (BP Amoco plc.) となる。
- 2000年 - バーマ・カストロールとen:ARCOを買収。
- 2001年 - 社名をBP plc. に変更。
- 2008年 - 東京証券取引所上場廃止(申請による)。
- 2010年 - メキシコ湾原油流出事故が発生。被害回復のため、200億ドルを拠出することで、オバマ大統領と合意。
脚注
関連項目
外部リンク
- BPジャパン (日本語)
- BP Global (英語)
- BPオイル ホームページ (日本語)