垂 (漢字)

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テンプレート:JIS2004 (たれ)とは、漢字の構成要素である偏旁の区分けの一つであり、漢字の上部から左下にかけて置かれるものである。部首となるものがある。

一般に「(がんだれ)」「广(まだれ)」「(しかばね)」「[[ダク部|テンプレート:JIS2004フォント]](やまいだれ)」、そして「(とだれ)」の 5 部首が垂と呼ばれる。「(とらがしら・とらかんむり)」は、垂ではなくに分類される。また「(とだれ)」は冠に分類されることがある。

垂を部首とする漢字は、常用漢字 2141 字のうち 51 字(がんだれ 4 字・まだれ 17 字・しかばね 15 字・やまいだれ 15 字・とだれ 4 字)、人名用漢字 985 字のうち 12 字(がんだれ 2 字・まだれ 8 字・しかばね 2 字)。

主な垂

  • がんだれ: 厄、原など。厂はがけを描いたもの。崖に関する漢字に使われる。部首名の「がん」は雁だが、雁は隹部(ふるとり)に分類される。「いちだれ」ともいう。除外「反」→又部。「圧」→土部。「歴」→止部。「暦」→日部。「灰」→火部
    • 常用漢字: 厄 厚 厘 原
    • 主な表外字: 厖 厨 厩 厠 厭 など
  • やまいだれ: 病、疾、痛など。病気に関する漢字に使われる。常用漢字数は 15 で、垂を持つ漢字では最も字数が多い。
    • 常用漢字: 疫 疾 症 疲 病 痕 痛 痘 痢 痴 痩 瘍 療 癖 癒
    • 主な表外字: 疚 疵 疽 疹 疸 疼 痍 痔 痒 痙 痣 痰 痺 瘠 癇 癌 癪 など
  • しかばね、かばねだれ: 履、尾、屋など。尸は人間の後部を描いたもので、人間の体を表すことが多い。だが例外も多く、字の成り立ちによっては尸は垂れ下がる布を示したり、建物の屋根を示したりしているため、便宜上分類のための部首ともいえる。常用漢字数は 14。(ごくまれに冠に分類され、しかばねかんむりと呼ばれることがある)。
  • まだれ: 広、府、庁など。家に関する漢字に使われる。常用漢字数は 17。部首名の「ま」は麻だが、麻はまだれには含めず、独自の麻部に分類される。除外「唐」→口部。「席」→巾部。「応」→心部
    • 常用漢字: 広 庁 序 床 底 店 府 度 庫 座 庭 康 庶 庸 廃 廊 廉
    • 主な表外字: 庄 庇 庚 庖 庵 廂 廓 廟 など
  • とだれ: 戻、扇など。戸に関する漢字に使われる。冠に分類する辞典もある。
    • 常用漢字: 戻 房 扇 扉
    • 主な表外字: 扁 など

関連項目