妙高山
テンプレート:Infobox 山 妙高山(みょうこうさん)は新潟県南西部の妙高市に位置する標高2,454mの成層火山。日本百名山、北信五岳の一つであり、その中では最高峰。上信越高原国立公園に属している。
概要
馬蹄形をした爆発カルデラの外輪山と、中央火口丘となる最高峰の溶岩ドームから構成される火山。活火山のランクCに指定されている。
弥彦山と並び新潟県を代表する山であり、越後富士(えちごふじ)の異名を持つ。長野県との県境に近い為、新潟県に位置しながら北信五岳のひとつとして親しまれる。北信五岳の中では唯一、新潟県に位置している。また近隣の火打山、焼山と共に頸城三山を形成している。山麓には温泉が沸き、冬期ウィンタースポーツのリゾートエリアとしても知られる。
山名は、古くは「越の中山」(こしのなかやま)と呼ばれていたものが、好字二字令により「名香山」と当て字され、それが「みょうこうざん」と読まれるようになり、「妙高山」の字が宛てられたものである。
地学的知見
北部フォッサマグナの糸魚川静岡構造線のすぐ東側に位置し黒姫山、飯縄山、斑尾山、新潟焼山と共に妙高火山群をなし山体の基盤からの高さは 1200m、体積は 50km2[1]で、主に輝石安山岩、角閃石安山岩を主体とする安山岩(SiO252~60%)質の成層火山であるが、高アルミナ玄武岩、角閃石デイサイトなどで山体が構成される。本来の山頂は標高2,800 - 2,900m程度であったと推測される。
火山活動史
第1期~第IV期までの4つの活動期と各活動期にはさまれた長い3つの活動休止期に区分されている[1]。
約2万年前頃にカルデラが形成され、約8000年前の大噴火により山体崩壊し、田口岩屑なだれ(上部)が発生した。以後、カルデラ内での活動となり約6000年前に中央火口丘が形成され、現在に近い形となった。約5300年前と4200年前にもマグマによる活動が記録され[2]、赤倉火砕流と大田切川火砕流を残した。カルデラ内には最新の活動となる約3000年前の水蒸気爆発の堆積物も確認できる。>カルデラ形状がわかる航空写真
その他
妙高山に因む名称
- 重巡洋艦「妙高」
- こんごう型護衛艦「みょうこう」
関連画像
- 20091206妙高山黒姫山Tagged.jpg
上空より妙高山と黒姫山
- Myokousan from hiutiyama 1996 6 29.jpg
火打山からの妙高山
- Mount Myoko Lava Dome.jpg
西側から見た妙高山の中央火口丘
- Myoko-hiuchi.jpg
妙高山と火打山
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妙高山と頸城山塊
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北方上空より妙高山
- Myokousan2010.10.17.JPG
妙高山山頂
関連項目
- 郷土富士
- 頸城山塊
- 日本百名山
- 北信五岳 - 黒姫山 - 戸隠山 - 斑尾山 - 飯綱山
- ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
- 妙高 (重巡洋艦) - 帝国海軍の妙高型重巡洋艦の1番艦。1929年就役。
- みょうこう (護衛艦) - 海上自衛隊のこんごう型護衛艦の3番艦。1996年就役。
脚注
参考文献
外部リンク
- 気象庁 妙高山(新潟県)
- 国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名:妙高山
- 火山学者に聞いてみよう-妙高山
- 早津賢二:妙高火山・第IV期の活動とその噴出物 -妙高火山群の地質記載・その1- 第四紀研究 Vol.14 (1975) No.1 P1-13
テンプレート:日本百名山 テンプレート:一等三角点百名山 テンプレート:日本の活火山
テンプレート:Mountain-stub- ↑ 1.0 1.1 早津賢二、清水智、板谷徹丸:妙高火山群の活動史 “多世代火山” 地學雜誌 Vol.103 (1994) No.3 P207-220
- ↑ 早津賢二:山麓の火山灰層からみた妙高火山中央火口丘の活動と年代地學雜誌 Vol. 101 (1992) No. 1 P 59-70