三角分布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年3月15日 (金) 16:34時点におけるAddbot (トーク)による版 (ボット: 言語間リンク 9 件をウィキデータ上の d:q686473 に転記)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

確率論および統計学において、三角分布(さんかくぶんぷ、triangular distribution)とは、区間 [a, b]において次の確率密度関数を持った連続確率分布である。

<math> f(x) = \begin{cases}
 \cfrac{2(x-a)}{(b-a)(c-a)} & \mbox{for } x;\,a \le x \le c, \\[12pt]
 \cfrac{2(b-x)}{(b-a)(b-c)} & \mbox{for } x;\,c < x \le b .

\end{cases}</math>

ここで、パラメータ a最小値b最大値c最頻値(mode)である。

三角分布の累積分布関数は、

<math> F(x) = \begin{cases}
 \cfrac{(x-a)^2}{(b-a)(c-a)} & \mbox{for } x;\,a \le x \le c, \\[12pt]
 1-\cfrac{(b-x)^2}{(b-a)(b-c)} & \mbox{for } x;\,c < x \le b. 

\end{cases}</math>

三角分布の平均 E(X) および分散 V(X) は、

<math>

E(X) = \frac{a+b+c}{3} </math>

<math>

V(X) = \frac{a^2+b^2+c^2-ab-ac-bc}{18} </math>