「アクリル酸」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
 
(相違点なし)

2013年8月5日 (月) 17:16時点における最新版

テンプレート:Chembox アクリル酸(—さん、acrylic acid)は、化学式が CH2=CHCOOH の、もっとも簡単な不飽和カルボン酸である。IUPAC命名法では、2-プロペン酸(2-propenoic acid)と表される。融点 12 ℃、沸点 141.6 ℃の無色透明の液体で、特有の刺激臭を有する。CAS登録番号は[79-10-7]。酸解離定数(pKa)は4.25、粘度は1.3 mPa s(20℃)。

アルコールエーテルクロロホルムと混和する。

アクリル酸の工業的な合成法のひとつとしては、プロピレンの二段階酸化が挙げられる。プロピレンを金属触媒存在下に酸素で酸化してアクロレインとし、さらにもう一段階の酸化によりアクリル酸とする。

アクリル酸は適当な重合開始剤、あるいは酸素などの作用により容易に重合し、ポリアクリル酸を与える。この重合体カルボキシル基を多数持つために非常に親水性が高い。さらに架橋を加えて網目状としたポリマーは、ナトリウム塩の形とすると高吸水性ゲルとして優れた性能を示すことから、紙おむつ用などに用いられる。

アクリル酸をメチルエステルとしたアクリル酸メチル(methyl acrylate, MA)も、ポリアクリル酸メチル(PMA)などのポリマーの原料として重要である。

出典

テンプレート:Reflist

関連項目


テンプレート:Chem-stub