「玩具修理者」の版間の差分
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テンプレート:基礎情報 書籍 『玩具修理者』(がんぐしゅうりしゃ)は、小林泰三の短編小説。およびその映画化・舞台化作品。著者のデビュー作であり、第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した。短編集『玩具修理者』の表題作で、『酔歩する男』とともに収録。
あらすじ
喫茶店で会話する2人の男女。女は奇妙な思い出を語りだす。
彼女がまだ幼い頃、近所に住んでいたという玩具修理者は、大人たちは誰も知らず、子供たちだけが知っている秘密の存在。玩具修理者は頼めばどんなおもちゃでも直してくれる。人形や車のおもちゃ、はては複雑なゲームソフトまでも……。親が恐い子供たちは、壊したおもちゃをこっそり玩具修理者のところに持っていくのだった。
ある日、彼女は誤って弟を死なせてしまう。「怒られる!」と直感した幼い彼女の脳裏に玩具修理者のことがよぎる……。
余談
- 作中にはクトゥルー神話を想起させる単語が頻出する[1]。玩具修理者の名前“ようぐそうとほうとふ”は、神話に登場する旧支配者「Yog-Sothoth(ヨグ=ソトホース)」から[2]。
- また同作者の長編『ΑΩ』において、ある重要な登場人物の名前が「玩具修理者」である。
- クトゥルー神話をモチーフに取った同作者の短編『C市』でも登場人物が「玩具修理者」の小説、映画に言及する場面がある。
漫画
- 他に「人獣細工」「吸血鬼狩り」「兆―KIZASHI―」「本―HON―」を収録。
映画
テンプレート:Infobox Film 2002年に渋谷QFRONTで公開され、2週間ドリンク付き低料金上映という新形式での上映形態も話題を集めた[1]。
原作のスプラッター描写は抑えられ、ファンタジーテイストに仕上げられている[1]。撮影は当時導入例の少ないHD1080/24Pで行われた[1]。
スタッフ
- 監督:はくぶん
- 脚本:相良敦子、はくぶん、松尾奈津
- 音楽:神津裕之
- 撮影:福本淳
- 照明:市川徳充
- 録音:中村淳
- 美術:佐々木尚
- 製作総指揮:奥山和由
- 製作者:真塩昇嗣、千野毅彦、河野聡
- プロデューサー:佐々木亜希子 橋本直樹
- 企画:田沢知樹、川城和実、小林栄太郎、遠谷信幸、榎本寛治
- 製作:キューフロント、バンダイビジュアル、テンカラット、電通、キュームービー
出演
舞台
アジマリカムにより、2004年4月10日・11日、シアトリカル應典院で公演された。