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'''書院紙'''(しょいんがみ)は、[[明かり障子]]用の[[和紙]]のことで、明かり障子は[[書院造]]によって普及したので、この名前となった。 明かり障子は採光を目的とするため、書院紙として薄くて透光性が良く、かつ破れにくく粘りの強く、しかも価格が安い紙が求められるが、この条件を満たす紙として雑紙や中折紙など、文書草案用や包み紙などの雑用の紙が採用された。 障子の格子桟の寸法が地方毎に異なるため、各地の生産地で製造され、そして産地周辺で消費され、日本全国に流通することはなかった。それでも、ごく一部が流通し、『[[和漢三才図絵]]』や『[[新選紙鑑]]』によると、[[美濃国|美濃]][[関市|寺尾]]、[[周防国|周防]]、[[陸奥国|陸奥]][[岩城]]、[[上野国|上野]]、[[那須]]、[[広島]]で製造された紙が流通していたほか、[[因幡国|因幡]]、[[甲斐国|甲斐]]、[[肥後国|肥後]]、[[土佐国|土佐]]、[[信濃国|信濃]]産の物も流通した。[[明治]]初期の『[[諸国紙名録]]』には多くの和紙に障子用との注記があり、近代に入っても製造が続けられていた。 2005年現在では、美濃、甲斐、土佐が障子紙の生産地として活動を続けている。 == 関連項目 == *[[美濃和紙]] *[[土佐清帳紙]] [[Category:紙|しょいんし]]
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